女といるのが向いていない、男たち。
傷つくことを恐れ、女性と真剣に向き合おうとしない。そして、趣味や生きがいを何よりも大切にしてしまう。
結果、彼女たちは愛想をつかして離れていってしまうのだ。
「恋愛なんて面倒だし、ひとりでいるのがラク。だからもう誰とも付き合わないし、結婚もしない」
そう言って“一生独身でいること”を選択した、ひとりの男がいた。
これは、女と生きることを諦めた橘 泰平(35)の物語だ。
◆これまでのあらすじ
元カノを忘れられないという理由で、女性との関わりを断ち続けている泰平。ある夜、友人の樹(たつき)から「お前だって、本当は誰かと生きたいんじゃないの?」と言われる。
そんな折に、何かと泰平に絡んでくる灯(あかり)から電話がかかってきたのだった…。
▶前回:食事会で出会った女と、突然の再会。そのとき彼女が発した“ある言葉”に戸惑いを隠せなかったワケ
「…もしもし?」
「わ、出てくれた!ねえ泰平さん、今何してる?」
自宅でドキュメンタリー番組を見ながらゴロゴロとくつろいでいた、ある日の夕方。灯から突然、電話がかかってきたのだ。
「…へ?今?」
間の抜けた返事に、彼女は少し笑いながら言う。
「一人で飲ん......
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この記事へのコメント
「ねぇ、なんか話して〜」 とか
人の話を退屈だとか言っちゃう女子って、多分中身が空っぽでその話が理解できないからかもしれない。
それなのに小馬鹿にするような苦笑いを向けるとか、失礼しちゃうよね。それはトラウマになるよ。