柳 忠之のこの12本におまかせ Vol.4

ハツやレバー、砂肝と好相性!プロが一目置く“ギリシャ産の赤ワイン”の魅力とは

ワインの産地や品種はさまざま。だからこそ、ワイン選びに悩んでしまうことも多い。

そんな時は、ワインのプロが厳選した1本を選べば間違いない!

今回は、「KIR-YIANNI RAMNISTA(キリ・ヤーニ ラミニスタ)」をピックアップ。

意外にもまだ広く知られていない、ギリシャ産の赤ワインの魅力とは?

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コロナ禍が終息したら、行きたいワイン産地は?


柳「あちゃ〜。」

――柳さん、どうしたんですか?頭抱えちゃって。

柳「クラリン(担当編集の嵩倉)、ほら。1月末、ヨーロッパが日本からの渡航をふたたび禁止に。

毎年、平均7回は海外取材に出かけていたのに、去年はコロナ禍が世界中に広がる直前の2月に一度、パリに行ったきり。今年もしばらく海外は厳しそうだ。」

――私は柳さんが日本にいるおかげで、原稿の心配をせずに済みます。

柳「く〜っ。」

――それはさておき、いろいろな国を巡られてる柳さんですが、コロナ禍が終息したらまた行きたい国といったら、何をおいてもフランスですか?

柳「う〜ん、それよりも消化不良な南アフリカ、ポルトガル、それにギリシャかな。ここ2、3年の間に取材した国々だけど、ほんの一部の産地しか訪ねられなかった。」

――ギリシャのワインは以前ご紹介いただきましたね。エーゲ海に浮かぶサントリーニ島のワインで、ブドウ品種の名前がアタシチコ?

柳「アシルティコね(笑)。ミネラリーでキリッとした白ワイン。実は、ギリシャには赤ワインもすごいのがある。それが3年前には行けなかったナウサだ。」

ナウサはマケドニア地方にあるヴェルミオ山の麓に広がるワイン産地で、ギリシャを代表する赤ワイン用品種のクシノマヴロ100%からワインが造られる。90年代後半からワイン造りが急速に近代化


――えっ、サウナですか?

柳「蒸し風呂入ってどうする!ナ・ウ・サ。ギリシャ北部マケドニア地方のワイン産地で、最初に原産地認証を取ったのがこのナウサ。

クシノマヴロという品種から、長期熟成のポテンシャルがめっぽう高いワインを造っているよ。」

――これまた覚えられそうにない品種名ですね。

柳「クシノが「酸っぱい」、マヴロが「黒」。たしかに酸味の強い黒ブドウ品種だね。イタリアのネッビオーロに似てるけどDNA的な繋がりはなく、この土地固有のブドウらしい。」

――マケドニアといえば、世界史の教科書にも登場するアレキサンダー大王生誕の地。ギリシャからメソポタミア、エジプト、ペルシア、そしてインドまで征服し、一大帝国を築いた人物ですよね。その彼が生きた土地のワインだと思うと、なんだかロマンを感じます!

©Alamy/amanaimages
紀元前356年に生まれた“戦術・戦略の天才”アレクサンドロス3世。マケドニア出身だから、もしかしたらナウサのワインを飲んでいたかもしれない。インド北西部まで支配下に置きながら、33歳の若さで没


ギリシャ版焼き鳥と一緒に楽しみたい


柳「30年近く前にナウサを訪ねた時は、まだ近代化の途中で、ワインはやたら野暮ったかった。でも、今は魅力的なワインが増えてるね。

とりわけこの地ナンバーワンのワイナリー、キリ・ヤーニの「ラミニスタ」は樽使いが上品で、品種の個性を生かしつつ、適度にモダンな風味に仕上げている。」

――このワインと一緒に何を食べたらよろしいでしょう?

ギリシャのファストフードの代表、スヴラキ。まるで焼き鳥だが、大半がラム肉。塩コショウに軽くオレガノが振りかけられている。これは柳さんがアテネの立ち食いスタンドで撮影したもの


柳「ギリシャの肉料理に、串刺しの肉をローストしたスヴラキがある。現地ではたいてい羊肉だけど、日本でいうところの焼き鳥みたいな屋台フード。むしろ、ハツとかレバー、砂肝と合わせてみても、美味しいと思うよ。」

――えっと、品種名はクシロのマグロでしたっけ?

柳「怒るよ。」

意外にも知られていない、“ギリシャの赤”が魅力的だった!
「KIR-YIANNI RAMNISTA(キリ・ヤーニ ラミニスタ)」


90年代末のギリシャワイン・ルネッサンスを象徴するワイナリーが、キリ・ヤーニ。このラミニスタは酸味と渋味が上手く相まって、美味。

3,150円/モトックス TEL:0120-344-101


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編集部員・嵩倉が飲んでみた!


飲んだ感想を素直に言うと「ギリシャの赤って感じ!」。程良い酸味が爽やかで、カラッとした太陽の下でごくごく飲みたい味わいです。(結局、厳寒の東京でも1本空いたのでした)

教えてくれたのは
ワインジャーナリスト 柳 忠之氏


世界中のワイン産地を東奔西走する、フリーのワインジャーナリスト。迷えるビギナーの質問に、親身になって答えるワインの達人。

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