
指輪や花束に頼らない。男が身一つで挑むプロポーズに唯一持ち合わせていたもの
「金で買えないものはない」
愛だって女だって、お金さえあれば何でも手に入る。男の価値は、経済力一択。
豪華でキラキラしたものを贈っておけば、女なんて楽勝。
そんな彼の価値観を、一人の女が、狂わせていくー。
◆これまでのあらすじ
麻子に想いを伝えるため、空港に向かった憲明。だが彼女が現れることはなかった。すれ違う二人は、最後にどうなる…?
▶前回:自分勝手な女が選ばれて、献身的な女が泣きを見る。万年二番手の女が絶望した夜
『憲明、麻子の見送りに空港にいったらしいな』
吉野からのメッセージに、麻子は固まった。
−空港に…?見送り…?
たしかに今日は、パリに出発する予定だった日だ。呆気に取られて返信出来ずにいたところに、矢継ぎ早にメッセージが届く。
『でも麻子は現れなかったって、半......
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この記事へのコメント
吉野さんだけ、良い感じかな
がなんか意味不明な気も。