
自分勝手な女が選ばれて、献身的な女が泣きを見る。万年二番手の女が絶望した夜
「金で買えないものはない」
愛だって女だって、お金さえあれば何でも手に入る。男の価値は、経済力一択。
豪華でキラキラしたものを贈っておけば、女なんて楽勝。
そんな彼の価値観を、一人の女が、狂わせていくー。
◆これまでのあらすじ
パリに行かないと決めた麻子は憲明に電話をかけてみるが、着信拒否されていることを知る。一方の憲明も、ある行動に出ていた。
▶前回:元彼の優しさに甘えたくなった女。電話をかけた女を待ち受けていた、当然の仕打ち
−なんで私、本命になれないんだろう。
ベッドに横たわったはるかは、ブランケットで涙を拭った。ぼんやりと天井を見つめながら、憲明の元カノの記憶を手繰り寄せる。
“プロポーズを断って仕事を選んだ女”というのが、彼の元カノの印象だ。
もちろん直接会ったことはないし、どんな......
この記事の続きは月額プラン会員への加入、
またはアプリでコイン購入をすると読めます
またはアプリでコイン購入をすると読めます
この記事へのコメント
なんで麻子からの電話つながらないのか不思議だけど、憲明からかければ済むのに。