5.2%の憂鬱〜妻からの挑戦状〜 Vol.1

5.2%の憂鬱〜妻からの挑戦状〜:自宅から徒歩15分のホテルに泊まる妻。夫の存在を無視して、女がしていたこと

「私も副業することにしたの」

数ヶ月前、伊織が報告してきた時には一瞬驚いたが、彼女ためになるなら応援したいと心から思った。

それは新太自身、副業をすることで自分のキャリアに良い影響を与えていると感じていたからだ。

だから仕事に集中したいという理由で伊織の外泊が増えたことにも、目をつぶっていた。

これまでは「がんばれよ」と、物分かりの良い夫を装って送り出していたのだが、最近はさすがに度が過ぎていると思う。

―伊織の仕事が落ち着けば、きっと元に戻ることができるはず。

…しかし、そんな風に自分に言い聞かせることにも、限界を感じ始めていた。


今日もここにいない


―伊織って、副業でどのくらい稼いでるんだろう。

新太は、ふと思った。

家庭生活をおろそかにして、ホテル暮らしをしてまで副業にのめり込んでいるのに、大した金額も得ていないならコスパが悪すぎる。

彼女のお財布事情をつぶさに把握しているわけではないが、さすがに自分の方が収......


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