東京戦略時代 Vol.3

自分の歓迎会を断固拒否。馴れ合いを嫌う合理主義の女が、寂しすぎて手を出したものは…

職場は、戦場だ。

出世争い、泥沼不倫、女同士の戦い…。

繰り広げられる日常は、嘘や打算にまみれているかもしれない。

そんな戦場でしたたかに生きる「デキる人」たち。

彼らが強い理由は、十人十色の“勝ち残り戦略”だった。

大手IT会社に勤務する25歳の花山 樹里は、そんな上司・同僚・後輩と関わりながら、それぞれの戦略を学んでいく…。

▶前回:「あの子、俺のこと多分好きだな」社内評価の高い男が、恋心まで利用する理由


「ふぅ…」

深いため息をつきながら、愛子がポータブル加湿器のミニタンクを持って立ち上がる。

その様子を隣の席から見ながら、樹里はボンヤリと思った。

ー愛子さんが片付けに入ったってことは…、もう定時10分前ってことね。

「じゃ、お先に。お疲れさまです」

タ......


この記事へのコメント

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No Name
木下って先週のしょーもない男?あんなのくれてやれ。
2020/10/29 05:1061返信4件
No Name
愛子のやり方なんか自分のものにしなくてよろし
2020/10/29 05:1749返信5件
No Name
樹里の会社には、面倒くさい人しかいないのか……。不倫によって成り上がるシングルマザー、色恋営業男、媚びない人間を装ったマッチングアプリ依存のDINKS女。

こんな職場で強かに生きていかざるを得ない樹里が、一番メンタル強くなるのかも知れないな……。
2020/10/29 07:1134返信1件
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