黒ずきんちゃん Vol.5

「誰だっけ?」しつこく狙っていた女の名前を忘れた男。そのまさかの理由に愕然・・・

―もしあなたが、 ”善人の顔をした悪魔”と仲良くなってしまったら…?

世の中には、こんな人間がいる。

一見いい人だが、じわじわと他人を攻撃し、平気で嘘もつく。そうして気がついた時には、心をパクッと食べられている…

そう、まるで赤ずきんちゃんに出てくるオオカミのように、笑顔の裏には激しい攻撃性を隠しているのだ。

◆これまでのあらすじ

ユリアを昔から知る男から、“彼女と仲良くなった子達は消えていく”と聞いた結衣。徐々にユリアの本性に気がつき始めたが…

▶前回:「彼からの押しが凄くて…」同じ男を狙っていた女友達から聞かされた、衝撃的な話とは


「結衣ちゃん、そのワンピースどこの?すっごく可愛いね。結衣ちゃんってスタイルがいいから、そういう胸が大きく見えてウエストがくびれているワンピースが凄く似合う!私は胸がないから似合わなくて…」

天使のような微笑みを浮かべ、そう語りかけてくるユリアを、私はぼんやりと見つめていた。

幸太の一言が、頭から離れないのだ。

—ユリアと仲良くなった子は、消えていった…

けれども今目の前に座る彼女はどう見てもいい子だし、むしろオーバー過ぎるくらいに私を褒めてくれている。

本当は会うのを止めようかとも思っていたが、今日は前から約束をしていた食事の日だった。

予約困難店の席を私の友人が2席分招待してくれ、1ヶ月ほど前に私がユリアを誘ったのだ。

—ユリアは何かが変なんだけど…なんだろう…。でもこうやって面と向かって話しているといい子だしなぁ…

上手く言葉が見つからない。違和感があるものの、私はその違和感の正体が見つけられずにいた。

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