かまわないでちゃん Vol.4

部屋の電気を点けたら、そこには…。男と同棲中の部屋で、29歳女が見てしまったモノ

女の幸せは、チヤホヤされること?貢がれること?

いいえ。私の幸せは、そんなんじゃない。欲しいものは自分で勝ち取るの。

「若くたって、女だって、成功できるんだから。私にかまわないで」

これは、銀座の一等地でランジェリーショップを経営する、勝気な女社長の物語。

◆これまでのあらすじ

メイコは、部下の莉子に「恋人の力で成功しているだけだ」と言われていることを偶然知ってしまった。そして帰宅後、傷ついた勢いで恋人の俊也に「あなたと離れたい」と口走ってしまい…?

▶前回:「男のおかげで成功してるクセに」若くして成功したはずの女社長が、陰で罵られていたワケ


「あれ。ここ、どこだっけ…?」

部屋中に鳴り響くアラームの音で目を覚ましたメイコは、重いまぶたをこすりながらつぶやく。見慣れない黄色いカーテンが目に入った瞬間、昨夜のことをようやく思い出した。

―あ、そうだった。

ここは有楽町のホテルの一室。昨晩、莉子の一言で取り乱したメイコは、自宅を飛び出してホテルに1人泊まったのだった。

メイコは、昨夜の自分の発言を思い出して、朝からうんざりとした気分になってくる。

俊也に向かって言い放った「私、トシさんと離れたい」という言葉。その言葉に俊也は、眉をひそめた。

そして「メイコは本当にそう思ったんだ?」と、至極冷静に確認をしてきた。

戸惑いながらもメイコはうなずき、そしてこう言ったのだ。

「だって、そうしないと私、いつまでも半人前に見られるわ」

すると俊也は、静かに目を閉じて「分かったよ」と小さくつぶやいた。その言葉にメイコは、逃げるようにして部屋を飛び出してしまったのだ。

―ああ、もう。子どもみたいなことして、何やってるんだ私。早くトシさんに謝らなきゃ。

メイコは大きなため息をつく。とりあえず身支度をして仕事に向かうことにした。

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