かまわないでちゃん Vol.3

「男のおかげで成功してるクセに」若くして成功したはずの女社長が、陰で罵られていたワケ

女の幸せは、チヤホヤされること?貢がれること?

いいえ。私の幸せは、そんなんじゃない。欲しいものは自分で勝ち取るの。

「若くたって、女だって、成功できるんだから。私にかまわないで」

これは、銀座の一等地でランジェリーショップを経営する、勝気な女社長の物語。

◆これまでのあらすじ

部下の莉子は「将来自分のブランドを持ちたい」という思いを持っており、勉強のためにメイコの店を手伝わせていた。そうして彼女を妹のように可愛がっていたメイコだったが…?

▶前回:たった29歳で成功を収めた若手女社長。彼女の影にいた、14歳年上の男の正体


浦田莉子「メイコさんの話題ばっかりで、うんざりする」


「莉子、今日は誕生日なんだし、早くあがっていいからね」

ランジェリーショップのバックヤードでPC画面を見つめていたメイコが、唐突に莉子へ話しかけてきた。

「ホントですか…!ありがとうございます。じゃあ、お言葉に甘えてちょっとだけ早くあがりますね」

そう言うと莉子は、メイコに向かってニッコリ微笑んだ。

今日は自分の誕生日当日。このあとの予定に合わせて、ライトブルーのワンピースでめいっぱいオシャレしてきたのだ。

メイコの粋な計らいに、莉子は緩む頬を抑えきれず、ニコニコしながら店頭へと戻っていった。



数時間後。

莉子は大学時代の友人に囲まれて『銀座 楼蘭』にいた。

行われているのは、莉子の誕生日会。話題の中心はもちろん莉子のはずだったが、彼女たちは突然、興味津々な様子でこう尋ねてきた。

「ねえ。莉子って、本庄メイコの店で働いてるんでしょ?」

莉子がメイコの店で働くようになって、約1年。今や“本庄メイコ”という名前は、トレンドに敏感な女子であれば誰もが知っているほどだ。

「いいなあ。私も本庄メイコと働いてみたい!」
「実際、どんな人なの?」

メイコについての質問ばかりにうんざりした莉子は、目の前の赤ワインをグイッと飲み干したのだった。

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