今さら聞けないワインの基礎知識 Vol.38

日本ワインを知りたければ、まずは「甲州」さえ押さえておけばいい!

ワインは好きだけれど、選ぶのは大抵ヨーロッパなどの無難な産地……そんな人は多いはず。

これまでより少し幅を広げたいならば、日本のワインにも注目すべき!

日本ワイン初心者がまず飲んでおきたい一本を、ワインジャーナリスト・柳 忠之氏に聞いた!

Q.近ごろは、海外のワインに負けず、国産ワインを目にする機会が増えました。今、押さえておくべき一本が知りたい!


――ねぇねぇ、柳さん。今までずっと疑問でしたが、どうしてワイン業界なんかに入られたんです?

柳「ああ、話せば長くなってしまうけれど……。じつを言うと、最初はソムリエ志望だった。」

――え〜っ、初耳!

柳「ひょんなことからソムリエという職業を知って、これこそ自分が目指す道だと錯覚したのね(笑)。

ところがさ、学生時代にバイトで入ったワイン専門誌の仕事が面白くなっちゃって……ていうか、バイト先で後に世界一のソムリエになる田崎真也さんはじめ、偉大なソムリエの方々と出会ってね。

自分にソムリエの素質はないと悟ったわけ。僕ほど気の利かない男はいないもの。」

2000年以降の日本ワインに注目すべき


――あれま。ではワインを造ろうと思ったことは?

柳「ないね(きっぱり)。文系の僕がフランスの大学で栽培と醸造を学んで、ブルゴーニュに何ヘクタールかのブドウ畑を買ってなんて、ソムリエ以上に無理な話。」

――なにも海外でなくても、山梨や長野でいいじゃないですか。

柳「80年代後半から90年代初頭の話ですから。当時、日本でまともなワインができるなんて、考えてもみなかった。今となっては自分の不明を恥じ入るばかりだけど。」

――ではせっかくの機会だから、日本ワインについて教えてください。いつ頃から変わったんですか?


柳「やはり2000年以降じゃないかな。頑張って良いワインを造っても、市場がなければ売れないでしょ。

ところが90年代末にワインブームが起き、日本のワイン市場が一気に広がった。それでワインを造ってみようと思う人たちが雨後の筍のように出てきたよね。

以前は日本でワイン造りに携わる人といったら、大手ワイナリーの技術者か、家業がワイナリーの人に限られていたけど、ワイン好きが高じてワイン造りの世界に飛び込む人たちも今では多い。

海外できちんと修業を積んで、ブドウも農家任せにせず、自分で手塩にかけて育ててね。だから、品質が底上げされたのだと思う。」

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