
山田君のクセに!:「見た目45点のカレの告白に、ついOKしたのは…」CA美女が語った男の魅力
そうして迎えたクリスマス当日―。
19時に東京駅待ち合わせだったのに、山田君は遅刻したんです。お店の場所も知らされず、寒空の下、20分も待たされて気分は最悪。
ようやく小走りで現れたと思ったら、開口一番なんて言ったと思います?
「お店予約し損ねちゃったから、適当にどこか入ろう」って。
驚きのあまり私がポカンと口を開けていると、彼は不思議そうに私のことを見つめたあと、「あっ」って声をあげたんです。
「忘れる前に、これ!メリークリスマス」
そう言いながら満面の笑みで差し出された、大きなオレンジ色の紙袋。
ムードもへったくれもないな、と呆れながら、それでもグッと言葉を飲み込んだんです。
もしかして、この大きさはカバンでは?財布とかではないはず、だとしたら―?瞬時に頭がフル回転し、脳内では様々な推測が繰り広げられました。
一刻も早くその正体を知りたくて、彼に「開けて良い?」って聞いたんです。
頷く山田君を目の前に箱を取り出した途端、嫌な予感がしました。
箱がやけに軽い。
まさかと思いつつ、リボンをほどいて開けると、中に入ってたのは、ロゴ入りのストール。
あれだけ勉強したのに、これ?しかも、私ロゴが全面に入ったものは使わないって、伝えていたはずなのに。
だから、思わず「えっ、これ本気?」って聞きました。
彼もまさか私があんな怪訝な顔すると思ってなかったのか、「うん」とボソッと言うと、そのまま黙ってしまって。
どうにもこうにも怒りが収まらなくて「ファッションも贈り物も、お祝いの仕方も、全部が垢抜けないにもほどがある」って言って、その日は解散したんです。
そしたら、帰ってしばらく経った後に、山田君からLINEが来たんです。
-山田:ごめん、今までこういうイベントのタイミングに彼女がいなくて。もう一回、チャンスをください。
このLINEを見たとき、正直迷いました。
もう一回チャンスをあげるか、諦めるか。
でも私、他人にチャンスあげられるほど優しくないんですよね。
最後のセリフですか?
「チャンスなんて、男女の関係においては存在しない」って返事をして、別れました。
◆
こんな思いをしていたから、今の活躍ぶりは信じられないです。まさかあの山田君が?って。
有能な男性はたくさん見てきて、目も肥えているほうだと思うけれど、彼にそこまでの素質があったとは思えません。
当時「起業したい」と言っていた、もっと優秀な商社マンや外資金融マンはゴマンといましたし。
なのによりによって山田君が、なんで―?。
近いうちに本を発売、なんて噂まであるんです。
…でもね?
最近週刊誌に撮られた、“あの噂”だけは信じていません。
なんなら、騙されたとか、売名に使われちゃったんじゃないかなって思ってます。
私の見る目に狂いはありません。
女心に疎い山田君のクセに―。
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早稲田政経卒の同級生が語る、冴えなかった山田君の学生時代とは・・・?
この記事へのコメント
だとしたらみな美、彼の人生にメチャ役に立ったね!😝
そして、えてしてこういうタイプが起業してうまく行くんだよ、きっと。仕事も好きそうだしね。