“思い出”はときに、“ガラクタ”に変わる。
ガラクタに満ちた部屋で、足を取られ、何度も何度もつまずいて、サヨナラを決意する。
捨てて、捨てて、まだ捨てて、ようやく手に入る幸せがある。
合言葉は、ひとつだけ。
「それ、あなたの明日に必要ですか?」
◆
徳重雅矢は、お片づけのプロ。カリスマ整理収納アドバイザーだ。
“お片づけコンシェルジュ”を名乗る雅矢は、新人アシスタントの樋口美桜とともに、まるで魔法のように依頼人の部屋を片づけ、過去との決別を促し、新たな未来へ導いていく。
今回の依頼人は…綿貫奈美子(38) 綿貫翼(11)
息子依存の母親と、そのせいで苦しめられている息子は、雅矢のアドバイスで問題を解決できるのか。
▶前回:インスタは偽りばかり。家から出られなくなった元エリート証券ウーマンの苦しみとは
依頼人の指定した待ち合わせ場所『タカノフルーツパーラー』で、雅矢と美桜は言葉を交わすことなく、ただ向かい合って座っていた。
(※こちらの店舗は、現在閉店しております。)
昨夜急に呼び出され、打ち明けられた雅矢の過去。
それは、あまりにも壮絶で、美桜の心にも暗い影を落とし......
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気になるー