夫婦リボーン Vol.7

「扉の向こうで一体何を…?」在宅勤務中、夫が妻に隠れてしていた衝撃的なこと

今年、私たちの生活は大きく変わった。

“ニューノーマル”な、価値観や行動様式が求められ、在宅勤務が一気に加速した。

夫婦で在宅勤務を経験した人も多いだろう。

メガバンクに勤務する千夏(31歳)もその一人。最初は大好きな夫・雅人との在宅勤務を喜んでいたのだが、次第にその思いは薄れ、いつしか夫婦はすれ違いはじめ…?

2020年、夫婦の在り方を、再考せよ。

◆これまでのあらすじ

尊敬する部署の先輩・亜矢子からアドバイスをもらった千夏。そんな時、寝室に一枚のメモが舞い込む…?

▶前回:テレビ会議で目撃した、愛サレ妻生活。夫に溺愛される妻の秘密の過去とは?


−何なの、これ…。

千夏は、ベッドルームのドアの隙間から滑り込んできたメモを見て固まった。

“味噌汁のレシピ、教えてくれない?”

先日から、雅人がキッチンで怪しい動きをしているのには気づいていたが、まさか味噌汁のレシピを教えてほしいと言ってくるとは。

料理にまるで興味のなかった彼が、一体どうしたのだろう。仲直りのきっかけを作りたいのか、それとも料理に目覚めて本当にレシピを知りたいのか。

首を傾げながら返答を考えていると、リビングから“カランカラーン”と、金属音が威勢良く鳴り響くのが聞こえた。どうやら、アルミボウルを床に落としたらしい。

「もう…。本当にダメだな、俺」

様子を伺おうと、耳をそばだてていると、雅人がブツブツ言っているのが聞こえる。

同時に、まな板の上で何かを刻んでいるらしい音も聞こえてきた。雅人が料理をしているのは、事実のようだ。

急にどうしたのだろう。再び首を傾げていると、今度は寝室のドアをノックする音が聞こえた。

「あのさ、良かったら一緒にご飯食べない?」

「えっ…」

数秒間逡巡した後、千夏は寝室のドアをゆっくりと開けた。

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