彼氏の元カノ Vol.6

「スマホを落とした瞬間に…」デート中、カップルの仲が一瞬にして険悪になったワケ

知りたくないのに、知りたい。

恋人と過ごす幸せな毎日に、突然あらわれた忌まわしい存在。

愛する恋人の過去を自分よりも知っている、妬ましい人。

「気にしなければいいクセに、どうしても気になる…」

これは“元恋人の影”に鬱々とする、男女の物語。

◆これまでのあらすじ

京太郎の怪しい行動に不信感を抱き、職場に向かったところ、元カノ・梨子と遭遇してしまう。京太郎に気持ちをぶつけるが、はぐらかされてショックを受けていると、麻衣の元カレから連絡が…。


「…旭?どうしたの?」

帰宅した麻衣のスマホ画面には、“菅原旭”という懐かしい名前と写真が表示されていた。

菅原旭。ちょうど1年前に別れた元カレの名前だ。その名前を見ただけで、楽しかったあの頃のことがフラッシュバックしてくる。

ほんの一瞬迷ったが、麻衣は元カレからの電話に恐る恐る出てしまった。

「麻衣、久しぶり。急にごめんな。元気にしてた?」

「う、うん。元気だけど…」

懐かしい旭の声だった。国際電話だろうか。

旭とは、大学4年生になったばかりの頃から4年間付き合っていたが、夢だった旭の海外赴任が決まったタイミングで別れることを決めた。

期限のない海外赴任だったため、お互いの将来を考えてのことだったのだ。

何か決定的にイヤなところがあって別れたわけではない。だから別れた当初は辛かったが、仕事をしていくうちに少しずつ旭の存在は薄まっていき、気が付けば京太郎のことを好きになっていた。

それに別れて以来、旭とは一度も連絡を取っていない。突然すぎる連絡に麻衣が戸惑っていると、旭がこちらの様子をうかがうように尋ねてきた。

「…ねぇ麻衣、久しぶりに会えないかな?」

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