2020.07.13
彼女のウラ世界 Vol.7「僕は、彼女のことを何も知らなかった…」
プロポーズした直後、忽然と姿を消した彼女。捜索の手掛かりは、本人のものだと思われるインスタグラムのアカウントだけ。
―彼女が見せていたのは、偽りの姿だった?
インスタグラムに残されていた、慎ましやかな彼女の姿からは想像もできない世界とは…。
◆これまでのあらすじ
2019年4月。プロポーズの数日後、前触れもなく消えた敏郎の恋人・明子。手掛かりは、彼女のものと思われるインスタグラムだけだが、なかなか消息が掴めない。
そんな中、丸の内のパブで明子の姿を発見する。しかし彼女の隣には、エリート風の男たちがいて…?
―まさか、明子がいるとは…。
敏郎は今すぐにでも彼女のもとに駆け寄りたかった。
しかし彼女と同席している外国人らの存在と、法事帰りゆえに廉価品の喪服姿であるという事実が、衝動にブレーキをかける。
オーバーリアクションで笑う明子の背中を眺めながら、敏郎はイラだちが隠せ......
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