新しい命をお腹に宿し、赤ちゃんとともに過ごす十月十日。
花冠をつけて、マリア様のようにやわらかく微笑むマタニティーフォトの裏側には、さまざまな物語がある。
たくさんの笑顔と涙に彩られるマタニティーライフ。
あなたに会える、その日まで。
◆これまでのあらすじ
市川優は、独立したばかりのテキスタイルデザイナー。結婚5年目の33歳だ。
不妊治療の末、念願の赤ちゃんを授かるも、切迫流産での入院や、母親の孫フィーバーと、前途多難だ。
「出産まで性別を聞かない」と決めた2人だったが…
▶前回:「お腹の子の性別、知りたくないです」産婦人科で宣言した夫婦の本心
いよいよ臨月。優は今日の出勤を最後に産休に入ることになっていた。
とはいえ、フリーランスのデザイナーの優は、企業勤めのようないわゆる産休や育休というシステムや保証があるわけではない。
周囲のデザイナーを見ると、出産後、保育園の入園前からできる範囲で仕事を再開している人が多......
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この記事へのコメント
不文律を破って喧嘩したのかと思った!
母親側の視点を勉強するって、とても頼もしい父親ですね!
笑いの沸点が低いな。