ピンクが好きってダメですか? Vol.3

「私の身代わりになって!」エリート女がデート直前に弱気なお願いをしてしまった理由

ピンク。プリンセス。キラキラしたアクセサリー。ふわふわのスイーツ。

子供のころから変わらない、大好きなものに囲まれて生きていたい。

それなのに…社会の最前線で男性と肩を並べて働く私は、女を捨てて男のようにふるまわないといけないの?

私、ピンクが好きってダメですか?

◆前回までのあらすじ

“美人すぎる研究員”としてメディアにも出演する笹本桜(27)は、その仕事ぶりからは想像もつかないほど、ガーリーで可愛らしいものが好き。

そんな桜は、男勝りな同級生、石川夏希(27)と再会したことで高校時代の黒歴史と直面することに…


「桜、そんなに飲んで大丈夫なの?」

「え?そんなにって?」そう言いながら、桜は不思議そうに夏希に向かって顔を上げた。

メインディッシュまではまだまだ程遠いのに、二人で前菜をつまんでいるうちに1本目の白ワインがあっという間に空になっていたのだ。桜はすぐさまワインリストを手に取り、真剣な面持ちで2本目を選んでいた。

「だって、笹本さんは全然お酒飲めないんですって会社の人が言ってたから」

「…うーん。そう思われていた方が都合がいいかなって」

「なるほど。下戸ってことにすれば会社の飲み会パスできるから?それとも無駄なデート回避のため?」

桜が「えへへ。どうかな」と笑ってごまかすと、そのかわいらしさに夏希は圧倒されてしまう。

今日は約束の土曜日。桜と夏希は、吉祥寺の『リストランテ プリミ・バチ』に来ていた。

吉祥寺は二人が通っていた高校がある街で、女子高生時代の思い出の場所だ。普段は恵比寿や銀座で女子会をすることが多い桜だったが、せっかくの夏希とのディナーである。思い出深いこの街は、二人の再会の場所としてこの上なかった。

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