深夜0時の分岐点 Vol.4

「女の子紹介します」を連発する男の心理。言葉の裏に隠れていた、男の本音とは

午前0時。
シンデレラの魔法が解け、現実に戻るように…

27歳。
学歴良し、勤め先良しの男女が送る夢のような日々は、27歳で現実を迎える。

若さと勢いで乗り越えられてきたものが、なんだか小難しくなってくる。

キャリアアップはどこまで目指すのか。結婚はするのか。子供は持つのか。

様々な選択肢が押し寄せてくる頃。

魔法が解けた時、彼・彼女は一体どんな選択をするのだろうか。

前回は、「お局化」を危うく回避したバリキャリ女・聡子を紹介した。今回は…?


午前0時。

部屋にはツンと鼻をつくようなターメリックの香りが漂っていた。

スパイスから選んだ自家製カレーを頬張りながら、Netflixでお気に入りのドラマの最新話をプロジェクターで見る。

23時過ぎまで仕事をこなした健太郎にとって、この時間は自分への最高のご褒美だった。

のんびりとソファに腰掛けながら、恒例のインスタチェックをしていると、地元の女友達の自撮りが目に留まる。CAとして世界中を飛び回る彼女は、健太郎の女友達の中でも群を抜いた美女だった。

可愛い女の子を紹介すれば先輩にも喜ばれるし、その時に他の子も呼んでもらえばまた女友達が増える。無意識のうちに頭が働き、すぐさま自撮りストーリーズのキャプチャを取ると、チームの先輩である安藤に送りつけた。

-健太郎:先輩、この子と食事会しましょう!

そんな連絡をしながら、健太郎はどこか満足げだった。広告代理店に勤務し、イケてる毎日を過ごしていると信じていた。

まさか、自分が「こじらせ男子」だなんて思ってもいなかった。

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