2019年。
「令和」という新しい時代を迎えたが、これまでの慣習や価値観がアップデートされる訳ではない。
このお話は、令和を迎えた今年に保険会社に総合職として入社した、桜田楓の『社会人観察日記』。
1996年生まれ、「Z世代」の彼女が経験する、様々な価値観を持った世代との出会いとは…?
◆これまでのあらすじ
これまでに楓は、妊婦へのメッセージボードに「元気な赤ちゃん産んでね!」と次々に書く社員たちを目の当たりにした。
今週、彼女が出会う社会人とは…?
「桜田、山本。ちょっといいか。」
上司である岩田から、入社2年目の楓と新入社員である麻美に声がかかった。
2人は「はい」と返事をし、メモ帳とボールペンを慌てて手に取り、岩田のデスクに駆け寄る。
「新商品開発チームから打診があって、若い世代向けの新しい保険商品を考えて......
この記事の続きは月額プラン会員への加入、
またはアプリでコイン購入をすると読めます
またはアプリでコイン購入をすると読めます
この記事へのコメント
小説の盛り上がりは少ないが、丁寧に問題提起されてる。(東カレ的価値観にも)
日本は特に性別に関する思い込みや刷り込みが強い上、何でもグループでくくる傾向があるから、余計顕著なんでしょうね。 内心面は性別から来る違いより個人差の方がずっと大きいと思うな。 肉体面の性別差はもちろんありますが。