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わたし、9時に出社します。 Vol.11

「女性にも安心」は誰の意見?25歳女が感じる、“無意識”に発する言葉の罠

2019年。

「令和」という新しい時代を迎えたが、これまでの慣習や価値観がアップデートされる訳ではない。

このお話は、令和を迎えた今年に保険会社に総合職として入社した、桜田楓の『社会人観察日記』。

1996年生まれ、「Z世代」の彼女が経験する、様々な価値観を持った世代との出会いとは…?

◆これまでのあらすじ

これまでに楓は、妊婦へのメッセージボードに「元気な赤ちゃん産んでね!」と次々に書く社員たちを目の当たりにした。

今週、彼女が出会う社会人とは…?


「桜田、山本。ちょっといいか。」

上司である岩田から、入社2年目の楓と新入社員である麻美に声がかかった。

2人は「はい」と返事をし、メモ帳とボールペンを慌てて手に取り、岩田のデスクに駆け寄る。

「新商品開発チームから打診があって、若い世代向けの新しい保険商品を考えて......


この記事へのコメント

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エンジニア女子
この小説のライターは、社会学を勉強された方なのか?
小説の盛り上がりは少ないが、丁寧に問題提起されてる。(東カレ的価値観にも)
2019/12/17 07:5299+Comment Icon1
No Name
ストンと落ちて共感出来ました。
日本は特に性別に関する思い込みや刷り込みが強い上、何でもグループでくくる傾向があるから、余計顕著なんでしょうね。 内心面は性別から来る違いより個人差の方がずっと大きいと思うな。 肉体面の性別差はもちろんありますが。
2019/12/17 05:5799+Comment Icon1
No Name
保険会社のいう、「女性に安心」って、女性ならではの疾患について補償するときのキャッチコピーのような気がしてた。
2019/12/17 07:3461Comment Icon1
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わたし、9時に出社します。

2019年、5月。

「令和」という新元号が制定され、誰もが新時代の幕開けを喜んだ。

しかしだからと言って、これまでの慣習や価値観がアップデートされる訳ではない。

中には、平成を通り越して「昭和的」な価値観のままであることも、多々存在するのが現実だ。

このお話は、令和を迎えた今年に大手保険会社に総合職として入社した、桜田楓の『社会人観察日記』である。

1996年生まれ、「Z世代」とも言われる美南が経験する、異なる価値観を持った世代との出会いとは…?

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