オトナの恋愛塾~宿題編~ Vol.84

帰りのタクシーの中で、誘われた女。男が彼女を本命に選ばなかった理由とは?

私たちはこれまでに散々、LINEデートのHow toを学んできた。

しかし、やっとの思いでLINEやデートに漕ぎ着けても、失敗の可能性は常につきまとうのだ。

あんなに盛り上がったはずなのに、突然の既読スルーに予期せぬ別れ。 恋人同士になれたかと思ったのに、いつまでたっても一進一退を繰り返す関係性。そんな経験、無いだろうか?

男女の関係を次に繋げる方法を学ぶため、あなたに宿題を出していこう。

さて、今週の宿題は?


「日菜子ちゃんといると、本当に楽しいよね」

満面の笑顔で、そう言ってくれた雅紀。彼と二人きりでデートをするのは、今夜が3度目だった。

深夜1時を過ぎた青山通りは、金曜なのにここだけ皆から忘れ去られたように静かで、私たち二人は寒空の下、手を繋ぎながら歩く。

お酒に酔いながらも感じる冬の匂いや、刺すように冷たい空気。

でも今の火照った体には、そのひんやりとした風が心地よくて、私はもう一度雅紀の腕に強く絡みついてみる。

「私も。雅紀といると楽しくて、時間があっという間に過ぎていくよ」

もう一度、二人で顔を見合わせて笑いあう。

何か特別なことがある訳ではないけれど、気づけば笑顔になっている。一緒にいてここまで心地よく、そして楽しいと思える人に出会えたのは、ある意味奇跡なんじゃないかと思う。

「あ、着いちゃった」

二人でフラフラと歩いていると、あっという間に雅紀のマンションの下に着いた、

—今夜は、ここに泊まるんだろうなぁ。

そう思って一緒に入ろうとした瞬間、雅紀は突然真顔になって、こんなことを言い始めた。

「ごめんね、ここまで一緒に歩かせちゃって。日菜子ちゃん、家は中目黒だったよね?タクシー代、これで足りるかな」

「え・・・?」

タクシー代を求めてここまで一緒に来た訳ではない。

私はこのまま付き合えると思って来たのだ。それなのに、どうして彼は突然ここで私を帰そうとしているのだろうか…?

【オトナの恋愛塾~宿題編~】の記事一覧

もどる
すすむ

おすすめ記事

もどる
すすむ

東京カレンダーショッピング

もどる
すすむ

ロングヒット記事

もどる
すすむ
Appstore logo Googleplay logo