妥協婚 Vol.7

「最初のうちは、良かったんです・・・」幸せだった結婚生活が、夫の譲らぬ“ある条件”で崩壊した女

「こんなはずじゃなかった」同居生活


二人の出会いは、大学のテニスサークル。最初は、2つ年上の宏太さんの方が猛アタックをしてきたそうだ。

「でも、そこは学生時代の恋愛。付き合ったり離れたりを何度か繰り返していたのですが、社会人になり、ずっと一緒に居られるのはやっぱり彼しかいないことに気がつきました」

社会人になっても、変わらぬ温かい愛情を注ぎ続けてくれる宏太さん。

学生時代から知っていることもあり、変な気を使わなくても良い。お互いにとって良きパートナーであり、最高の親友のような関係性だという。

「心底信頼しています。二人の凹凸が一緒にいる事で綺麗に収まる、という感じでしょうか。彼のいない人生は考えられないし、向こうもそうなんじゃないかな」

嬉しそうに宏太さんの事を話している時の春子さんの表情から、夫婦仲が良いことが伝わってくる。

そして出会ってから約10年。春子さんが29歳になると同時にプロポーズをされ、籍を入れたのはごく自然な流れだった。

「プロポーズをされた時、本当に嬉しかったのを覚えています」

しかし、ここまで朗らかな表情で話してくれていた春子さんの表情が突然一変した。

「でも、私は気がついていなかったんです。この結婚が決まった時に彼が何気なく発していた言葉の重さに」

宏太さんのプロポーズには、一つだけ条件があった。

“ゆくゆくは、僕の両親と同居して欲しい”、と。


「この時私は、“ご両親に介護が必要になってからのことかな”なんて、遠い未来ことだと思っていました。仮に住むとしてもご両親の近くに住むくらいかな、と」

しかし、宏太さん一家の考えは違っていた。

「もともと彼の家は、二子玉川に少し土地を持っていて。家を建て替える時は将来のこと......


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