御三家。それは、首都圏中学受験界に燦然と輝く、究極の伝統エリート校を指す。
男子は開成・麻布・武蔵。女子は桜蔭・女子学院・雙葉。
挑戦者を待ち受けるのは、「親の力が9割」とも言われるデス・ゲーム。
子どもの頭脳、父の経済力、そして母の究極の献身が求められるこの戦場に、決して安易に踏み込むなかれ。
運命の2月1日、「真の勝者」は誰だー。
◆これまでのあらすじ
深田 彩は、夫・真一の事業が思わぬ成功を収め、小学5年生の息子の翔と3人で、南麻布で暮らしている。
ある日、翔が、男子御三家の一角・麻布中学校に入りたいと言いだした。
叔母で元大手有名塾の講師・岬 祐希からは苛烈を極める中学御三家受験は彩には無理だと言われてしまう。
翌日、有名塾を訪れた彩は、昔の友人・中野瑠奈と再会し、ともに最強スペック母の正田薫子の厳しい話を聞いたのだった。翔は辛うじて、一番下のクラスに合格するが―。
「じゃあ、気を付けてね。何かあったら電話してね」
「はーい!行ってきます!送ってくれてありがと!」
塾の初日。翔は、彩の心配をよそに、元気に塾の玄関をくぐっていった。
―一番下のクラスって聞いてすぐ諦めるかと思ったけど、なかなか図太いね、翔。
小さく手を振りな......
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この記事へのコメント
みんな頑張れー❗
勉強を楽しんでほしい!
とにかく麻布受験に強いという家庭教師を探しまくって割増してでも雇うよ!!