2019.09.27
未来Diary Vol.430歳という年齢の節目で、大概の女は、「いま目の前にある選択肢で、人生を決めていいのだろうか?」と悩む。
例えば、『AorB』という2つの選択肢があってその決断に悩んだとき、人は何で決めるのだろうか。
外資系化粧品会社に勤める優愛(ゆあ)も、ある人生の2つの選択肢に悩んでいた。東京で人生に悩む女の、4話完結のショート・ストーリー。
◆これまでのあらすじ
29歳の時、主人公の優愛は人生の異なる選択肢が書かれている『未来日記』を作成。
『A』を選んだ優愛は結婚して家庭中心の生活を、『B』を選んだ芙美子は仕事に邁進する人生を歩む。
5年後、2人は再会。離婚して疲弊していた優愛に、芙美子は「今度は“本当の”未来日記をもう一度書こう」と提案。
その後の未来日記が実現されているか、2人は再会の約束をするが、優愛は妊娠し、体調不良のために約束の場所に行けない。優愛の激動の人生、そして子供の父親とは…?
『一度欲しいと思ったものを…私は諦めきれないのかもしれません』
あまりにも自分の気持ちを、赤裸々に綴り過ぎただろうか。優愛は一息つき、ボールペンを置く。
でも…これから、芙美子と会えるかも、分からない。
平日14時過ぎ、優愛は二子玉川にある病院にいた。
切迫流......
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