30歳という年齢の節目で、大概の女は、「いま目の前にある選択肢で、人生を決めていいのだろうか?」と悩む。
例えば、『AorB』という2つの選択肢があってその決断に悩んだとき、人は何で決めるのだろうか。
外資系化粧品会社に勤める優愛(29)も、ある人生の2つの選択肢に悩んでいた。東京で人生に悩む女の、4話完結のショート・ストーリー。
◆これまでのあらすじ
優愛は、人生の異なる選択肢が書かれている『AorB』の2枚のカードのうち『A』を選択。結婚して、家庭中心の生活を送る決断をしたが、離婚。
一方、かつての上司だった芙美子は、仕事に邁進するカード『B』を選択していたことが、5年後に再会して判明。
離婚して疲弊していた優愛に、芙美子は「今度は“本当の”未来日記をもう一度書こう」と提案した。
あれから、また5年が過ぎた。芙美子は来週、45歳の誕生日を迎える。
今日は、優愛との約束の日。だが5年前のあの日のように、また芙美子は1人だった。
今日待ち合わせしていたのは、渋谷の並木橋にあるスターバックス。中間テスト前なのか、店内は試験勉強中の学生で賑わっている。
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この記事へのコメント
39歳独身で出産してひとりで子育て...優愛、身体壊さないようにね。