少し贅沢をしたくなる大切な人との時間には、心を華やかにさせるワインが必要だ。
だが、分厚いワインリストを完全に理解できている人はそんなに多くない。
そんな日に覚えておきたいのが、ホワイトハウスが指名する、ナパ ヴァレーのパイオニアとも言われる「ニュートン」である。
大人を満足させるその魅力と、料理とのマリアージュを楽しめるレストランをここに紹介する。
ホワイトハウスも認めるワインが大切なディナーを特別にする
アメリカのホワイトハウスで長年サーブされ続けているワインに、ナパ ヴァレーの名門「ニュートン」がある。
1977年に英国人のピーター・ニュートンによって創設された「ニュートン」。
スプリング マウンテンという急斜面でのブドウ造りをどこよりも早く定着させたワイナリーだ。
当時ニュートンが目指したのは、ヨーロッパでよく飲まれていたフレッシュさと複雑さをあわせもつワイン。
しかしそれはナパ ヴァレーの谷底では実現せず、挑戦したのが山の斜面。
高低差、温度差で、日当たりも土壌も変わり、それによってブドウもさまざまな個性をもつタフなものへ。
目指していた複雑さのあるワインを造ることができた。
同時にニュートンは”自然との共生“をテーマに掲げている。農薬や化学肥料を使わないブドウ栽培を続け、生態系にも配慮。
エステート ディレクター・ジャン バティスト リヴァイユ氏は語る。
「自然をリスペクトし、この土地の美しさを純粋に表現する手段として、アンフィルター製法を採用しています」。
自然発酵で濾過もしない製法をナパで始めたこともパイオニアと呼ばれる所以である。
大人たちの心に華やぎを与えてくれるのは、こだわりを貫くワイナリーであるから。
だから、特別な夜には「ニュートン」が似合うのだ。