東京ワーママ戦線 Vol.6

「キャリアは諦めた方がいい?」悩める31歳ワーママに、先輩ママが告げたリアルな思い

ワーキングマザー。

それは働きながらも子育てをする母親の総称。

独身を謳歌するバリキャリ女子でもなければ、家で夫を待つ専業主婦でもない。

“母親”としてだけでなく、1人の働く女性としてキャリアを積みたい、と願う女性たちのことである。

だがそんな彼女たちに待ち受けるのは、試練ばかり。

青山の専門商社で働く翠(28)は5年間営業として働いた後、産休育休を取得し息子・颯太を出産晴れてワーキングマザーとなった

同期の凛から喧嘩を売られ社内で対立しながら、同期の健太からフォローされ、仕事に対するやる気を取り戻す

そんな中、上司から告げられた人事考課で給与が下がってしまい、キャリアアップの難しさを痛感する翠だった。


「ママ、おねしょしちゃった!」

ある朝、颯太の声で目覚めた翠はベッドのシーツがぐっしょりと濡れていることに気づき、思わず天を仰いだ。

―自分でトイレに行けるようになったとはいえ、やっぱり寝るときだけはまだオムツを履かせるべきだったか・・・。

だが後悔しても、時すでに遅し。ぐずぐずしていると出社に間に合わなくなる。颯太を着替えさせ、シーツとマットを取り換え、朝食も食べさせながら急いで保育園に行く用意をする。

颯太を送り届け、電車に飛び乗った時刻はいつもより15分遅かったが、まだ出社時刻には間に合う範囲だ。ほっと胸を撫でおろしたのも束の間、途中の駅でアナウンスが流れた。

「架線トラブルが発生しましたため、この電車は運転を見合わせます」

はあ、と小さく溜息をついて、会社に遅れる旨のメール連絡を入れた。ただでさえ、時短勤務でフロアのみんなと出社時間が違う上に遅刻するのはできれば避けたいことだった。

結局、会社に着いたのは30分以上遅れての11時前になってしまった。上田課長とチームのメンバーに声をかけて席に着き、やっとパソコンを立ち上げる。すると、新しい社内HPの掲示が目に入った。

「新規プロジェクトメンバー公募:大手法人向け新企画展開を主導する、新しい営業メンバーを募集します」

翠はハッとして、思わずその詳細ページを開いた。

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