呪われた家 Vol.2

「三つ指をついて旦那様をお出迎えが絶対」姑の笑顔に、26歳妻が恐怖に陥った瞬間

―結婚―

それは、愛し合う男女が二人で新しい家庭を築くこと。

だがその儚い幻想が、見事に打ち砕かれたら…?

嫁ぎ先での奇妙な風習、監視の目、しきたり、そして義家族たちの薄笑い…。

夜な夜な響くその声は、幸せでいっぱいだったはずの新妻の心を蝕んでゆく。

―逃ゲヨウトシテモ無駄ダ…

看護師の岡林沙織(26)は、恋人の清川宗次郎(28)からプロポーズを受け、1年の交際を経ていよいよ結婚することが決まった。

はじめて清川家を訪れた沙織は、洋館さながらの大豪邸に衝撃を受ける。そして家族が集合し、沙織の品定めが始まった。

そして突きつけられた“しきたり其の一”

婚礼衣装は姑から受け継いだものを着ること

目の前に準備されたウェディングドレスは滑稽なほど華美で悪趣味なものだった…。


「…ちゃん。お姉ちゃん。そろそろ起きなくていいの?今日準夜勤だよね?もう2時だよ」

沙織は、ルームシェアをしている妹の声で起こされた。

2歳下の春奈も別の病院で看護師をしていて、不摂生になりがちな生活を、二人でなんとか支え合っていた。

ただ、沙織は“日勤、準夜勤、夜勤”の三交代の病院。春奈は“日勤、夜勤”の二交代の病院に勤めているので、生活リズムはバラバラだ。

「今日は準夜勤じゃなくて、夜勤なの。もうちょっと寝かせて」

体力には自信があったつもりだが、あの日以来、体が重く感じる。心にもモヤがかかったように気分が晴れず、宗次郎とも連絡を取れずにいた。

「お姉ちゃん、体調悪いの?オムライス作ったよ。一緒に食べよう」

「悪いけど、ちょっと今は食欲なくて…」

「さては早くもマリッジブルーね。いいなぁ。宗次郎さん優しくて素敵な人だし、御曹司でしょ。まさかお姉ちゃんが玉の輿に乗るなんて」

沙織がようやく体を起こすと、春奈は並んでベッドに座る。そして心配そうに覗き込んできた。

この記事へのコメント

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頼む!

その滑稽なウェディングドレスとやらを見せてくれ!
2019/08/30 05:1699+返信21件
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犬の散歩から帰っても三つ指ついてお出迎えって、バッカみたい
2019/08/30 05:3499+返信11件
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何で東カレに出てくる主人公は結婚に関する大切なことを家族に話さないんだろう。
2019/08/30 05:2099+返信5件
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三つ指は言い過ぎだけど、行ってらっしゃいとお帰りなさいを玄関でするだけで、男性って喜ぶし夫婦円満になるとは思う。
2019/08/30 05:3452返信17件
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このまま、意識戻らずあの世に行ってくれたらいい。ウエディングドレスはお母様の遺体に着せたらいい。
2019/08/30 08:3843返信4件
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