特別だと思っていたのは、私だけだったの−?
広告代理店でコピーライターをしている橋本杏(24歳)は、同期の沢口敦史(24歳)に淡い恋心を抱いている。
“友達以上”の態度をとる敦史に期待してしまう杏。
しかし学生時代からの親友・優香と敦史を引き合わせてしまったことから関係が一変。
強がることしかできない杏をよそに付き合い始めた二人。
だが優香はその裏で、既婚者・入江との関係を清算しきれていなかった。
杏:「そんなんじゃ、私の苦しみが報われない」
−敦史くんには絶対に言わないで。お願いよ−
通勤途中。メトロの通路を歩きながら、私の頭に優香の揺れる瞳が浮かぶ。
明らかな動揺。
彼女は必死で隠していたが、私と優香は学生時代ずっと一緒にいたのだ。嘘かどうかくらいわかる。
…まさか。あの入江と、まだ続いていたと......
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この記事へのコメント
でも優香のはただの不倫
不倫には流される。
絵に描いたような、同性に嫌われる女だね。
痛い目にあってスッキリさせてほしいけど、そういう展開じゃなさそう。
この小説全体的に粘っこくてリアル。
敦史のことは風化できるよ