東京ハイエンド妻 Vol.7

“29歳、駆け込み婚”で全てを手にしたはずだったのに...結婚2年目の女が悟った理想と現実

“東京に、良い独身男は残っていない”という残酷な真実


東京にいると、たまに錯覚することがある。出会いは無限にあるのではないだろうか、と。

しかし、美紗子は大きく首を横に振る。

「東京は、広そうに見えてとても狭い。特に港区界隈で一度名前が知れ渡ってしまうと、そのコミュニティー内で下手なことはできない。恋愛に関しても、一度誰かと深い仲になり、こじれてしまうとその周囲にいる良い男性陣も一斉に失うことになりますからね」

学生時代、美紗子は相当“ハジけていた”という。

「とにかく毎日が華やかで、楽しかった。食事会2軒ハシゴなんて当たり前。そして社会人になると更に輪をかけて楽しくなり、毎晩、西麻布界隈で飲み歩いていましたね」

何を隠そう、美紗子は典型的な港区女子だったのだ。

「学生時代は、タクシー代で生活していました(笑)。20代前半で三ツ星レストランはほぼ制覇していたし、高級ワインの味も覚えました。電車なんて一切乗らず、移動は全てタクシー。そんな生活をしていながら、私は財布を出した記憶がないですね」

周りには、チヤホヤしてくれる港区おじさんが溢れていた。毎日が夢のように過ぎていき、経験値だけが上がっていく。

そんな生活を続けて25歳になった時、美紗子はすでに“普通の女の子の感覚”を失っていた。

「でも26歳になった時から、周囲にチラホラと結婚する子たちが現れて」

しかし、美紗子はまだのんびりと構えていた。

現実を知ったのは、美紗子が28歳になってからだった。

「28歳になった時に、愕然としたんです。今までこの生活をさせてくれていた年上の彼氏たちは、もう相手にしてくれない。でも、自分でこの生活を維持するのは、到底無理。それに、気がついた時にはもう手遅れだったんです」


それまで、ずっと年上の彼氏と交際してきた美紗子。中には既婚者もおり、生活は彼らに甘えていた。

だがそんな甘い蜜月関係は、いつか終わるもの。年齢が上がるにつれ、段々と出会いも減り、そしていざ結婚を考えた時に、美紗子はやっと気が付いた。

「東京には、“独身の良い男がほぼいない......


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