今さら聞けないワインの基礎知識 Vol.25

気負わず“泡”を楽しめるって最高!コスパが抜群の優秀スパークリングを教えてもらった!

――それはお値打ち! ところで今さらですけど、スパークリングワインの製法ってほかに何がありますか?

柳「一番簡便な方法が炭酸ガスの吹き込み。出来上がったワインに特殊な機械でただ炭酸ガスを吹き込むだけ。

この方法で造られたスパークリングワインは泡粒が大きく、泡もちもよくないのが通例だったけど、最近は技術が進歩して、ちょっと見ただけでは一番手間のかかる瓶内二次発酵と区別がつかないものさえ出てきている。澱との熟成はさせないからフレッシュで軽やか。

グビッと喉を潤すことが目的ならこれでも十分。日本のスパークリングワインにはこのタイプが比較的多く、やはり1,000円代で買えるものが大半だね。」

コスパ優先で選ぶなら、一押しはスペインのカバ


――いろいろありすぎて、ますます選ぶのが難しくなってしまいました。

柳「でもコスパがダントツなスパークリングワインなら、カバかな?」


――河馬?

柳「いやいや、動物園にいるカバの話じゃなくて、スペインのスパークリングワイン。シャンパーニュと同じ瓶内二次発酵で造られながら、1,000円代のものもたくさんある。

先日、ワイン専門誌の企画で目隠し試飲して、僕が高得点をつけた「デラピエ・ネグラ ブリュット」は税別890円という驚きの低価格さ。

熟成期間は9ヶ月以上となってるけど、イーストの香りがほのかに感じられる程度で、むしろフレッシュさが際立っている。泡立ちはきめ細かい本格派。ピュアでクリアな味わいは、気取らず飲むのにぴったりだね。」

――1,000円しないで楽しめるスパークリングワインなら、まさにビール気分で飲めますね。

柳「とはいえ、アルコール度数は11.5パーセント。泡抜けがもったいないからって、ひと晩で1本空けたら大変だよ!」

――はーい、気をつけて楽しみます!

たとえば、こんな1本
「コドーニュ デラピエ・ネグラ ブリュット」

スペインで初めてカバを造った、スペイン王室御用達のコドーニュ社が手がける、瓶内二次発酵の超お値打ちカバ。地元の3品種、マカベオ、チャレッロ、パレリャーダを用い、瓶内熟成期間は9ヶ月以上の本格派。白い花や柑橘、青リンゴの香りがフレッシュ。飲み心地も爽快。

¥961/メルシャンお客様相談室 TEL:0120-676-757


教えてくれたのは、柳 忠之さん

■プロフィール
世界中のワイン産地を東奔西走する、フリーのワインジャーナリスト。迷えるビギナーの質問に、ワインの達人が親身になって答える。

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この記事へのコメント

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匿名
泡❗朝から、飲みたくなりました🎵
2019/07/13 05:282
田舎者
「泡」講座!勉強になります。
2019/07/13 07:591
No Name
デラピエ、飲んでみた!
近い価格帯のフレシネよりこちらの方が好みかも。
この夏、お世話になりそう。

ご紹介ありがとうございます。
2019/07/16 22:470
もっと見る ( 4 件 )

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