ロマンスが恋しくて Vol.4

久しぶりのデートに理性を失った女。彼女が男から言われた、最低の一言とは

いつの頃からか、「婚活してるの?」とすら聞かれなくなった。

幸せになりたいと願う気持ちは、何歳になっても変わらないのにー。

35歳を過ぎてから「独身」がコンプレックスとなっていく女。婚活歴15年の山崎真理子も、まさにそういう女だった。

顔は悪くない、性格は難なし、仕事は順調。結婚願望は今もある。

―40歳になったって、恋愛も結婚も仕事も、諦めたくない。

これは、年齢を重ねるにつれて“幸せになること”を諦めかけていた女が奮起し、幸せ探しを再スタートする物語である。

大手飲料メーカーでPRの仕事をする真理子は、後輩の心ない一言で撃沈し、それをバネに幸せを必ず掴むという決意をした。

ついに41歳の誕生日を迎えた真理子。その夜年下の上司・黒田からバースデーLINEが届くが、ひなのと黒田が二人で食事に行ったことを知ってしまい動揺する。


―えっ…ひなのと黒田さん、二人でゴハンに行ったの…?

真理子は、職場のデスクで凍りついていた。

さっき確かに、ひなのが黒田に「土曜はごちそうさまでした」と言っているのが聞こえたのだ。

途端に頭の中で、ネガティブな妄想がぐるぐると回り始める。

ーもしかして、ひなのって黒田さんのこと狙ってるのかしら?

その場に自分がいたにも関わらず、誘われなかったことが何よりも気になった。だけど33歳のひなのと35歳の黒田は、客観的に見ればお似合いである。

どちらにせよ、41歳の自分なんて蚊帳の外だろう。そう自分を無理やり納得させた。

この感情が、恋愛感情による嫉妬心なのか、あるいは年齢コンプレックスからくる疎外感なのか、真理子自身にもさっぱり区別がつかない。

「これからクライアントとの打ち合わせに行ってきま〜す」

ひなのの甲高い声が遠くで聞こえた。真理子は呼び止めて真相を聞き出したい気持ちを、グッと抑えるのだった。

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