いつの頃からか、「婚活してるの?」とすら聞かれなくなった。
幸せになりたいと願う気持ちは、何歳になっても変わらないのにー。
35歳を過ぎてから「独身」がコンプレックスとなっていく女。婚活歴15年の山崎真理子も、まさにそういう女だった。
顔は悪くない、性格は難なし、仕事は順調。結婚願望は今もある。
―40歳になったって、恋愛も結婚も仕事も、諦めたくない。
これは、年齢を重ねるにつれて“幸せになること”を諦めかけていた女が奮起し、幸せ探しを再スタートする物語である。
大手飲料メーカーでPRの仕事をする真理子は、後輩の心ない一言で撃沈するが、それをバネに、幸せを必ず掴むという決意をした。
ついに41歳の誕生日を迎えた真理子。その夜、年下の上司・黒田からバースデーLINEが届き、思わず動揺するのだった。
ーこのLINEに、深い意味なんて無いよね…?
深夜0時過ぎに届いた、年下の上司・黒田からのバースデーLINE。
真理子は一瞬動揺したが、しばらく画面を眺めた後、「ありがとうございます。今日はお疲れさまでした」とだけ返信した。
―今日、休日出勤したからそのお礼ってこと......
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