東京コンプレックス Vol.1

東京コンプレックス:結婚できない女が、煮え切らぬ彼氏のプロポーズを引き出した意外な方法とは

東京。

この街では、誰しもが“コンプレックス”を抱えて生きている。

あなたも身に覚えはないだろうか?

学歴、外見、収入...。どれだけスペックを磨き戦闘力を上げても、どんなに自分を取り繕っても、何かが足りない。「劣っている」と感じてしまう。...そう、それがコンプレックスだ。

今週は、「結婚できない」というコンプレックスに苛まれる、唯子(30歳)のケースを紹介する。


岡崎唯子のコンプレックス:「私は、結婚できない女」


私と優介が付き合い始めたのは、もう1年も前のこと。

出会いはありきたりだが、友人主催のお食事会である。 相手が財閥系の大手商社マンたちと聞いて、うんと男ウケを意識したメイクやファッションで挑んだっけ。

その甲斐あって、思惑通りに一番人気の優介と連絡先を交換した。そこから順調に付き合うようになったところまでは良かったのだが…。

先月、私はついに30歳の誕生日を迎えた。しかし優介は、一向に私と結婚する素振りを見せない。

一体、なぜ...?私にはさっぱり理解できないのだ。

なぜなら優介は、休みの日はほぼ私との予定を入れている。私が1人で暮らす部屋に泊まり手料理を食べていくこともしょっちゅう。よって、浮気をしているとは到底思えない。

ルックスも悪くなく、若手の一流商社マンである優介は、たしかに女性を選べる立場にいるとは思う。

けれど私だって、決して優介にふさわしくないわけではない。

20代後半はひたすら婚活に明け暮れたから、男ウケするファッションも仕草も研究し尽くしている。絶世の美女とは言えなくても、OL向けのファッション誌に何度か出て欲しいと頼まれたこともあるくらいだから、外見もそう悪くはないはずだ。

それに私は、彼に女性らしい気遣いだってしていると思う。

優介が疲れていたら無理に話しかけず、そっとしておいたり。よほどのことがない限り愚痴や文句もグッと飲み込むし、一緒に過ごす時間は、常に彼が過ごしやすいよう気を配っている。

私だって大手化粧品会社で商品企画を担当し、日々忙しく働いている。それでも彼にストレスをぶつけたことなど一度もない。結婚のことも、分かりやすいプレッシャーをかけたことなんてなかった。

こんなにも尽くしているのに...どうして私は一向にプロポーズされないの?

そんな私の心中など素知らぬ顔の優介に、苛立ちを覚え始めたある日。

私の心をさらに波立たせる一通のLINEが届いた。

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