2018.12.26
今日は蕎麦でいい Vol.1銀座の路地裏に佇む『蕎麦 流石』は、大人が集う隠れ家的な名店だ。ここは、蕎麦にワインを合わせるスタイルを提案した先駆けでもある。
名物料理をひと通り愉しんだら、最後に蕎麦をつまみにもう1杯。そんな大人のご馳走が味わえる「流石コース」を動画でご覧いただきたい。
蕎麦1杯でも呑兵衛でも、ゆっくり過ごせる空間
蕎麦屋に何を求めるかは人それぞれ。ただ1杯の蕎麦を望む人あれば、酒と酒肴でゆるりと過ごしたい人もいる。
ここ銀座で、両者が垣根なく集い美味に耽るのが「蕎麦 流石」。
生粉打ち極細麺の蕎麦、素材の吟味を重ねたつまみ、日本酒からシャンパンまで揃える酒、とそのメニューに隙はない。
料理は蕎麦味噌、出汁巻き卵のほか、露地物の野菜を使った滋味深い逸品が充実。
店主の藤田千秋さんが、開店当初から蕎麦だけでなく1品料理にも力を注ぐのは、飲める蕎麦屋にしたかったから。江戸時代は居酒屋的に使われていた、原始の姿がイメージにある。
とはいえ、蕎麦屋で長居は無粋という定説には否定的。蕎麦1杯でも呑兵衛でも、ゆっくりできる雰囲気作りに心を砕く。
食材は玄蕎麦から調味料に至るまで、愚直に品質の良さを追い求める生産者の手によるもの。「その思いを共有したい」と藤田さんは言う。
蕎麦を、食を、誰よりも愛する無垢な気持ちが、ゲストに心地よく伝播していく。
出汁をつまみに酒を飲む。名物料理に舌鼓
一品料理のセレクトに迷うなら、名物料理をひと通りいただけ、あたたかい蕎麦と冷たい蕎麦まで楽しめる「流石コース」(7,560円)をおすすめしたい。
まずは「蕎麦味噌・わさび漬け・わさび海苔」で一杯。柚味噌に炒りたての蕎麦の実を合わせた「蕎麦味噌」は香ばしくカリカリとした食感。自家製で炊いた海苔は生わさびと相性も抜群だ。
「まずは出汁の味を知ってほしい」と、「小さな温そば」はコース序盤で提供。
鰹節のみで出汁をとり、砂糖や昆布は使わない。最後まで飲み干せるこの出汁が、とてもいい酒のアテになるのだ。
蕎麦屋の定番一品料理も『流石』流。ふわふわとまろやかな「出し巻き玉子」、出汁の旨味も染み込んだ「鴨ロース」に、ふっくらと炊き上げた「にしん」。
モチモチの「そばがき」と、由比の桜えびを惜しげもなく使ったサクサクの「桜海老のかき揚げ」。
この記事で紹介したお店
蕎麦 流石
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