ハレの日向け フレンチ・高級店 Vol.14

これが“港区の薔薇”! 知らなきゃ港区のモグリってほど有名なアートなひと皿がこれだ!!

東京ミッドタウンを対面に、路地を入っていくと、この話題のフレンチがある。

白壁のセンスフルな外観と、港区らしからぬウッディな内装。

まるでアートのようなお皿だと話題のお店がこのお店だ。


もはや、料理じゃない。港区でアートに昇華したひと皿に、歓喜の声をあげる。
『le sputnik』の「フォアグラ・ビーツ・薔薇」

港区で咲き、港区だけで愛でられる薔薇。それが『ル・スプートニク』の、今やシグネチャーディッシュとなった「フォアグラ・ビーツ・薔薇」だ。

まだ食したことがない人でも、その強烈なビジュアルには目を奪われることだろう。

テーブルに運ばれてきた瞬間、この繊細な美しさに歓声をあげるか、あるいは息を呑むかの二択。

土台にしたフォアグラのテリーヌには、赤ワインやビーツ、バラのジャムで色と香りをつけたシート状のゼリーが被せてある。より華やかな香りを醸し出す、縁の下ならぬ“花びらの下の力持ち”的な1ギミックだ。食したい場合は、必ず予約時にリクエストを


ビーツの特性を活かして薄く、湾曲させて〝花びら〞状に仕上げたチュイル生地を、中央部から渦を描くように土台であるフォアグラのテリーヌに差し込んでいき、薔薇を造形する。

真紅のビーツパウダーを上からたっぷりと振りかけ、よりドレスアップ。ご覧の通り、実にドラマティックなひと皿が完成する。

「おまかせコース」¥16,000より、秋冬らしい「きのこのクレープ」。発酵きのこの粉末を混ぜた生地でポーチドエッグやきのこのソテーを包み、黒トリュフをあしらって。傍らにはきのこのアイスクリームを。“森”を味わう一品


メニューは昼夜ともおまかせコースのみ。シェフ・髙橋雄二郎氏による、華やか、かつ緻密な料理が13〜14品が登場するが、そのいずれもが比類なきビジュアルと味わい。

たとえば「きのこのクレープ」も、ポーチドエッグときのこの香り、温かいクレープと冷たいアイスクリームの温度差が、驚きをもたらす。

「沙羅双樹」。晩白柚のほろ苦さと、飴や粉糖の甘みのバランスが秀逸だ


髙橋シェフ=薔薇、というイメージが強いが、“ 薔薇超え” を狙えそうな冬のひと皿がこちら!

晩白柚とハーブで「沙羅双樹」の花を表現。飴細工や、立体的な盛り付けを得意とするシェフの真骨頂を存分に発揮した一品だ。

中央にミントのムースを忍ばせてエアリーに仕上げた晩白柚のムースに、飴の花びらやハーブのパウダーをあしらった「アシェットデセール(出来たてのデザート)」は、もはや生け花の領域。

あまりの美しさに、食べるのを躊躇するほどだ。

店内のテーブル配置は、ゆったり。隣の会話を気にせず、落ち着いて過ごせる雰囲気だ。ガラス張りのワインセラーの奥に、美しき皿が誕生する厨房が


数あるフレンチの中でも、これほどアーティスティックな店は珍しく、提供されるごとに〝息を呑む体験〞が待っている。

店は、外苑東通りから1本裏に入った、閑静なエリアに


六本木の裏路地にある、こんな店を知っている。それが港区の大人の余裕なのだ。

Photos/Kazuhiro Fukumoto@MAETTICO, Styling/Kohei Kubo, Hair & Make/Saori Hattori, Text/Haruka Koishihara

年末は「港区」でワクワクしたい!

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※本記事に掲載されている価格は、原則として消費税抜きの表示であり、記事配信時点でのものです。

この記事へのコメント

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匿名
一皿、一皿が美しい✨…でも、💺パイプ椅子みたいな椅子は、お尻が痛くなりそう、🙈
2018/12/01 06:400

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