譲が仕掛けた罠
「あ、譲さん」
銀座にある、昔からよく使っているレストランの個室で、僕は恵里奈と待ち合わせをしていた。
彼女から誘われたときは、会社近くの人目につかない喫茶店で話を聞いていたが、今日はそういう訳にはいかなかった。
僕には、ある目的があったから。
「譲さん、また......
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「あ、譲さん」
銀座にある、昔からよく使っているレストランの個室で、僕は恵里奈と待ち合わせをしていた。
彼女から誘われたときは、会社近くの人目につかない喫茶店で話を聞いていたが、今日はそういう訳にはいかなかった。
僕には、ある目的があったから。
「譲さん、また......
―この女、何かおかしいー
自分だけがほんの少し感じた、しかし強烈な違和感。
それがもし、未来の家族となる人へ向けられたら…?
大手化粧品会社で働く美香(32歳)は、公認会計士である夫の譲(35歳)と、平穏で幸せな日々を送っていた。
しかしその日常は、ある日を境に崩れていく…。
この記事へのコメント
男を使ってやろうとするからうまくいかないんじゃなかろうかと
ひとみとかのせいでえりなが異常に見えなくなってる説まである笑