怪女-カイジョ- Vol.2

怪女-カイジョ-:自分のテリトリーを徐々に浸食してきた、不気味な女…。得体の知れぬ恐怖感の正体とは

―この女、何かおかしいー

自分だけがほんの少し感じた、しかし強烈な違和感。

それをもし、未来の家族となる人に感じてしまったら…?

大手化粧品会社で働く美香(32歳)は、公認会計士である夫の譲(35歳)と、平穏で幸せな日々を送っていた。

しかしその日常は、ある日を境に崩れていく…。

夫の弟である太一と婚約者の恵里奈の実家訪問に、美香たちは夫婦揃って参加する。恵里奈に対して違和感を感じるものの、無事に会はお開きとなった。

後日、恵里奈に家に来たいと言われ、美香は渋々受け入れたが…。


「こんにちは!お邪魔します」

今にも雨が降り出しそうな、厚い雲のかかった日曜日の昼過ぎ。

夫の弟である太一と婚約者の恵里奈は、約束の時間通りに到着した。

「いらっしゃい。どうぞ、上がって」

美香は二人をもてなすため、昨晩から料理の準備をし、先ほどようやく全て作り終えたところだ。

初めは出会って間もない恵里奈の訪問に躊躇っていた。しかし「家族となる人だから」と自分に言い聞かせ、きちんと彼女たちをもてなし、楽しい時間にしようと気持ちを切り替えていたのだ。

「わぁ…外観だけでなくて、内装も本当にお洒落ですね…!リビングもキッチンもすごく素敵!まさに理想の家って感じ…。」

到着するなり、恵里奈がはしゃぎながら家を褒めてくれるので、譲はもちろん、美香の心も和らいだ。

「あ、そう言えばこれ、お土産です」
「そんな、気を遣わなくて良かったのに…。ありがとう…」

一瞬、先日の豪華な手土産を思い出して固まる。またあんな高価なものだったらどうしようか、と恐る恐る中身を確認した。

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