外銀女子 Vol.7

外銀女子:仕事だけじゃなく、恋までも...目の前ですべてを攫っていく“生まれつき勝ち組”の女

“生まれつき勝ち組”だなんて胡座をかいていられるのは、今だけよー。

誰もが認める努力の女・佐藤直子(27歳)は地方の下流家庭出身だが、猛勉強の末に東大合格、卒業後は外資系証券会社に入社。独力でアッパー層に仲間入りした「外銀女子」である。

そんな直子の前に“生まれながらの勝ち組”・あゆみが現れる。直子が努力で手に入れてきたものを全て、いとも容易く手に入れるあゆみに、直子の苛立ちは募るばかり。

そんな時偶然の再会を果たしたのは、中学・高校時代の同級生“相原くん”。仕事漬けの直子に、恋の予感!?...しかしどうやらあゆみも、彼と知り合いのようなのだ。


あゆみと相原くんの関係は...?


「相原君…グレンカスの、相原君のことなんだけど」

そうあゆみが切り出したとき、直子は反射的に“…また!?”と思ってしまった。

いつだって美味しいところを全部持っていく女、あゆみ。

まさか相原君まで…と頭に不安がよぎる。

しかし彼女が続けた言葉は、想定外にビジネスライクなものだった。

「佐藤さんもグレンカスの話聞いてるんでしょ?実は私もちょっと聞きたいことがあって。

この前P社のカンファレンスに彼、ゲストスピーカーとして来てたんだけど、気になる話がいくつかあったのよね…もし取材とかセッティングすることになったら、私も一緒にお願いできるかな?」

「…そうなんだ。分かった、聞いておく」

内心ほっと胸をなでおろした、次の瞬間。1つの疑問が頭に浮かんだ。

−なぜあゆみは、直子が知也と面識があることを知っているのだろう?−

しかも、いくら同い年とはいえ、他社の人間に対して“相原君”というのは、あまりにもカジュアルすぎやしないか。

...どうも、釈然としない。

しかし目の前には仕事が積みあがっていたし、あゆみと余計な会話をしている時間も心の余裕もない。

直子は「気にしない、気にしない」と自分に言い聞かせ、PCへと意識を集中させた。

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