35歳のヤバい女 Vol.10

35歳のヤバい女:年下バブル、発生。妖艶で知的なオトナの女に見合う“28歳の美青年”の正体

ー女の市場価値は27歳がピーク、クリスマスケーキの如く30歳以上は需要ゼロなんて、昭和の話でしょ?ー

20代の女なんてまだまだヒヨッコ。真の“イイ女”も“モテ”も、30代で決まるのだ。

超リア充生活を送る理恵子・35歳は、若いだけの女には絶対に負けないと信じている。

周りを見渡せばハイスペ男ばかり、デート相手は後を絶たず、週10日あっても足りないかも?

しかし、お気に入りのデート相手・敦史が26歳のCA女を妊娠させたことをきっかけに災難が続く理恵子。

元カレ・新太郎に35歳の独身女のヤバさを解かれるも聞く耳持たずにいるが、なんと後輩の麻美が新太郎を気に入ってしまう


「新太郎さんって、すっっごくステキな人じゃないですか...?」

理恵子は、憎き元カレ・新太郎に対する後輩の麻美の高評価に、衝撃を隠せなかった。

麻美は普段はどちらかと言うとハッキリした物言いで男性とも対等に会話をするタイプの女で、クネクネと男に媚びるような所謂“ゆるふわ系”では決してない。

だが、今目の前にいる彼女は、なぜか妙に高い声を出し、唇をアヒル口のように尖らせて急に“可愛い女”を気取り始めている。

―あ、麻美...?

そのあまりの変化に、理恵子はうまくツッコミを入れることもできず、ただオロオロと戸惑うばかりだ。

そもそも、一体新太郎の何をそれほど気に入ったというのだろうか。

たしかに顔の造りは悪くないものの、理恵子と同じく35歳の彼はすっかり肉付きも良くなり中年臭がするし、喋り方や立ち振る舞いも随分オヤジ臭くなってしまったのだ。

「イケメン、連れて来たぜ〜」

すると、新太郎が再び理恵子たちの元へ戻ってきた。背後には一人の男を連れている。

「新太郎さん、おかえりなさぁい」

麻美の黄色い声に再びゾッとしながらも、理恵子は仕方なく、この奇妙な集いにしばし付き合うことを観念した。

「...初めまして、光一です」

だが、薄暗い『マデュロ』で新太郎が連れてきた男の顔を間近で認識した途端、理恵子のテンションは180度変わった。

新太郎の言う「イケメン」に全く期待などしていなかったにもかかわらず、この光一という男の顔は、稀に見る「超絶イケメン」であったのだ。

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