−年の差婚−
40代のリッチな夫に、20代の美しい妻。
多くの人は思うだろう。打算で結ばれた男女。
そこに「愛」などあるはずはない、と−
51歳で急死した資産家の山中修也。4年前に結婚した美しい妻、塔子(30)とは、22歳の年の差婚だった。
―夫を、愛してはいませんでした
未亡人となった塔子の告白をきっかけに、保険調査員の小林真奈(30)は、夫婦の関係者に聴取を重ねていく。
山中夫妻は、なぜ夫婦となることを選んだのか。
夫の留守中に若い男と密会を重ねていたという塔子。その男の正体は、山中の一人娘、七海(16)の恋人だった―。
小林真奈(30)は、驚きを隠せないでいた。
−あまりにも…似ている
真奈はいま、元赤坂にある大豪邸のリビングにいる。
山中修也(51)の死亡保険金の受け取りに関する説明を、山中の前妻の子、柳沼七海(16)に行うためだ。
「渋谷の白鳥」と呼ばれているらしい清楚なセー......
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