−年の差婚−
40代のリッチな夫に、20代の美しい妻。
多くの人は思うだろう。打算で結ばれた男女。
そこに「愛」などあるはずはない、と−
51歳で急死した資産家の山中修也。4年前に結婚した美しい妻、塔子(30)とは、22歳の年の差婚だった。
保険調査員の小林真奈(30)は、この奇妙な夫婦の関係者に話を聞いていく。
山中と出会う前の塔子をよく知る、元婚活仲間の堀あずみ(29)。彼女の話で、真奈はようやく塔子という女の美貌の奥に隠された、傷つきやすくもろい心の内側を覗き見ることとなる。
そして堀あずみの話によれば、結婚後の塔子は「監視されていた」という。その監視者の正体とは−
監視者と探偵のお茶会
小林真奈(30)は、もう分からなくなっていた。
自分はどこへ向かっているのか。探偵まがいのことをしてまで、この奇妙な夫婦の何を知りたいというのか。
堀あずみ(29)の話で、いくつかの謎はとけた。なぜ美貌と知性に恵まれた25歳の塔子が、22歳も年上の男を選んだのか。元彼に「......
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この記事へのコメント
確かに色んな人でてきて、落としどころが、想像出来ない…
塔子のこと嫌ってはないけどイヤだったんでしょうね。