高学歴女子の遠吠え Vol.6

年収1,000万円の男性を見つけるよりもハードルが高い、高学歴女子の結婚相手の条件とは?

この前の話の真意を詳しく聞きたかったが、ここでは場違いな気がして「先日はどうも…」としか言えなかった。

「大西さんは山口さん幼馴染だったんだね。彼女みたいな人がこの研修を受けたら面白いんだろうなあ。」

武田の言葉には微塵もいやらしさは無かったが、その分マリの人間性に魅力を感じているのがまざまざと分かり、何故か嫉妬してしまう自分がいた。

「武田さんはなんでこの研修を取られたんですか?」

「一応、僕、マネージャーだからね。」

武田はそう言いながらレジュメの題名を指差す。そこには“多様な人材の活用について”と書かれていた。

…そうだわ、今日はマネージャーになるのに足りない部分を考える為に来たんだった。

夏希が自分に言い聞かせていると、セミナールームが暗転してムービーが流れる。グローバルで使用している教材では、ジェンダーについての固定概念を揺さぶるようなエピソードが紹介されていた。

元来、知的好奇心の旺盛な夏希にとっては、意外にも興味深い内容で見入ってしまう。ピンクという色が女性性を表すようになったのは、ごく最近だというエピソードには驚かされた。


ムービーを踏まえ、ざっくばらんにジェンダーによる生き辛さを話し合うことになった。会社として解決できる点を探し、多様な人材が活躍できる職場にするのが狙いらしい。

夏希の心配は的中し、武田を含む前後のテーブルに座っている4名でグループを作ることになった。

夏希は昔から、人に相......


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