2018.07.12
東京離婚事情 Vol.2「小百合との出会いは、食事会でした。最初は美人だな、くらいの印象でしたが、向こうから積極的にアプローチされて」
一見冷たそうに見える小百合。しかし実際に話すと家庭的な所があり、そのギャップにグッと来たそうだ。
しかし当時は遊び盛りだった太郎。
結婚する気なんて更々なく、小百合も遊び程度だった。そう軽んじていたが、小百合からの毎日のLINEに、“私が一番いい女だ”とまるで洗脳のような積極的なアプローチ。
「太郎ちゃんの結婚相手は、私しかいないよ♡私は絶対裏切らないし、ずっと太郎ちゃんのそばにいるから」
そんなことを度々言われながら、太郎は小百合にグイグイと押され続け、気が付けば結婚にまで至っていた。
小百合の友人は、「小百合がこんなに積極的になるのは珍しい。それくらい太郎くんに本気なんだと思うよ」と口を揃えた。
そして結婚を機に太郎はスパッと遊ぶのを止め、小百合を一心に愛した。彼女の要望には極力応えたし、小百合も大好きな彼と結婚という夢を叶え、望んでいた生活も手に入れてご満悦だったようだ。
しかし、そんな二人に決定的な亀裂が入る。
「僕が離婚した時、周囲は僕の方に非があって離婚したと思っていました」
しかし太郎が離婚した理由は、妻の裏切り行為だったのだ。
静かに始まっていた妻の裏切り行為
「正直、いつから妻の不貞行為が始まったのかは分かりません」
男というのは、何故か“自分の妻だけは浮気をしない”と信じている。
太郎も例外ではなく、最初は自分の妻が不貞をしているなんて想像さえしていなかった。
結婚後も何度か帰りが遅いことがあったものの、毎回“女友達と飲んでいる”と言っていた小百合に対し、何の疑いも持っていなかった。
「今から考えると、急に夜出かける頻度が増えていた。多分、そのあたりから始まっていたのかな…」
そもそも女は、基本的に“男は浮気をするものだ”と最初から疑ってかかっている。
信頼しながらも、常日頃からセンサーを働かせ、少しでも夫が不自然な行動を取ればすぐに気がつく。
女の第六感は、常にフル稼働しているのだ。
その一方で男性は意外にも鈍感で、妻の変化や秘密裏の行動に気が付かぬことが多い。100%信頼しており、気が付いた時には既にことは済んでいるか、引き返せない事態になっている。
「僕は海外出張も多いのですが、その時に彼女が遊び呆けているなんて思いもしなかった。安心しきっていたんです。まさか、浮気をしているなんて…」
言葉を詰まらせる太郎。
太郎も、妻を過信していた一人だった。
「忙しくてなかなか相手をしていなかった自分もいます。でも十分な生活費を与え、良い家も与え、何不自由なく暮らしていた。それなのにどうしてあんなことをしたのか、未だにわかりません」
しかし何故妻の不貞が発覚したのだろうか?
「最初は本当に知らなかったし、気がつかなかったんです。でも突然、女友達と旅行に行きたいと言われて。そこから、何かが音を立てて崩れていった」
【東京離婚事情】の記事一覧
2018.09.20
Vol.13
絶対にバレない、と思っているのは男だけ。妻が見抜いた夫の怪しい行動と、不穏な兆候
2018.09.19
Vol.12
夫婦にしか分からぬ、離婚の理由と原因とは?明日で最終話!「東京離婚事情」総集編
2018.09.13
Vol.11
デートも旅行も割り勘。「3,000円だけ頂戴」と言ってくる男と結婚した場合の、不幸な末路
2018.09.06
Vol.10
名もなき専業主婦が感じた、孤独と虚しさ。働くことを許さぬ夫に、妻が起こした突然の反乱
2018.08.30
Vol.9
「結婚は、就活と一緒」生活のために結婚したい女たち。必死の婚活が招いた悲劇とは
2018.08.23
Vol.8
離婚の原因1位である“性格の不一致”問題。どの夫婦にも当てはまる些細なキッカケとは
2018.08.16
Vol.7
“よそ者扱い”されるのが苦痛だった。東京出身のお嬢様が直面した、夫の地方転勤問題
2018.08.09
Vol.6
東京離婚事情:5歳下夫との短い蜜月。全てを手に入れた女が最後に求めた“若さ”という名の媚薬
2018.08.02
Vol.5
「妻を、女として見れなくなった」。子供が誕生し、レスに陥った夫婦が選んだ苦渋の決断
2018.07.26
Vol.4
マザコン夫に、姑との“衣替え”バトル。楽しい新婚生活が一夜にして悪夢になった女の悲劇
2018.07.19
Vol.3
東京離婚事情:「子供ができない」。残酷な現実に直面した夫婦が下した、苦渋の決断とは
おすすめ記事
2018.07.05
東京離婚事情 Vol.1
東京離婚事情:6年も付き合ってたのに、1年半で離婚。長すぎた春がスピード破局を迎えたワケ
2015.06.07
ドクターたちの恋愛事情
勤務医の医者は、「彼氏」としての価値は低い?
2022.07.12
薫子の愛は、重すぎる
彼の元妻と直接話さなきゃいけないなんて…。意を決して、彼女が待つ部屋の扉を開けると…?
2018.06.23
35歳のヤバい女
35歳のヤバい女:27歳が女のピークなんて、昭和の話でしょ?30代女が、若い女より俄然モテる理由
- PR
2023.05.26
結婚を意識する3年目のふたりの、艶やかな6月の過ごし方
2019.02.12
夫の異変は突然に
突然、会社に行けなくなった夫。年収1,200万の男との結婚生活で、妻が感じた“危険信号”
2019.08.29
32歳のシンデレラ
「今夜、このあとどうする…?」憧れの男からの誘いを、女が断った理由とは
2017.04.30
メニューによります
「僕の、最後の女性になってください。」濃厚な中華に酔う、イケメン社長との甘すぎる夜
2018.08.09
港区女子の終点
「誰でもいいから、結婚したい」。そう切に訴える、元港区女子30歳の残酷な成れの果て
2018.07.05
高学歴女子の遠吠え
「男に媚びる必要はない」食事会で7,000円奢られても喜ばない、高学歴女子の誤算
東京カレンダーショッピング
ロングヒット記事
2023.04.26
【ご報告】
ヒモ同然だった元カレが、司法試験に合格。生まれ変わった彼から差し出された、封筒の中身は…
2023.05.05
甘いひとくち〜凛子のスイーツ探訪記〜
「ちょっと休んでくるね…」休日デートの途中、31歳女が涙をこらえて彼氏から逃げたワケ
2023.04.23
男と女の答えあわせ【A】
女性の家で目を覚ました瞬間に、慌てて帰った男。部屋でうっかり見えてしまったモノに驚愕し…
2023.05.14
ハワイに憧れて
離婚して10年経っても、元妻に会い続ける男。不審に思った現妻が、夫を問いただすと…
2023.04.22
男と女の答えあわせ【Q】
3度目のデートでキス。「付き合おう」と言って家まで来たのに、翌朝に男が慌てて帰った理由
2023.04.28
スモールワールド~上流階級の社会~
「花嫁は彼のこと、好きじゃなさそう」結婚式に出席した無邪気な女子が、そう思った理由とは…
2023.05.09
二世お受験物語
名門校卒だと知られた途端、教室のママ友たちの「見る目」が変わり…。“二世受験”の苦悩
2023.05.16
AM9時、六本木のカフェで
カフェで堂々と別れ話をするカップルに遭遇。思わず聞き耳を立てた女が、恥ずかしさに頬を赤らめたワケ
2023.04.27
許さない女、許す男
離婚から1年。男が初めて別れを後悔した、元妻からのLINEの中身とは?
2023.05.04
嘘
嘘:計画通り“医者”を捕まえた32歳女。しかし婚約直後、知りたくなかった彼の本性に触れ…
この記事へのコメント