高学歴女子の遠吠え Vol.2

「男に媚びる必要はない」食事会で7,000円奢られても喜ばない、高学歴女子の誤算

―なんで“にゃんにゃんOL”を選ぶの!?

ハイスペ男子の結婚式で、こう思ったことのある高学歴女子は多いのではないだろうか。

お嬢様女子校から東大に入り、コンサルティング会社でマネージャーになるべく仕事に邁進している大西夏希(28歳)もその一人。

一流大学に入り、一流企業で仕事を頑張ってきた自分は、婚活なんかしなくても自然と結婚できるはず ……。

そう思っている夏希が、結婚できない本当の理由とは―?

幼馴染の留美にやんわりと「夏希自身に原因があるのでは?」と問題提起され、苦手なお食事会参加を試みるが―?


「大西様、いかがなさいましたか?このお色、イメージと違いました……?」

聞き馴染みのあるネイリストの声で、夏希はハッと我に返った。留美との会話を思い出し、無意識に溜め息をついていたようだ。

「違うのよ、ちょっと寝不足なだけ。」

「お仕事、お忙しいんですね。それなのに外見にも手を抜かないで、理想のキャリアウーマンって感じで憧れます♪」

営業トークだと分かっていても悪い気はしない。入社当初こそ仕事に忙殺されていたものの、少しずつオンオフのメリハリをつけられるようになり、こうして週末はサロンで過ごすのがルーティーンとなっている。

なにも男ウケの為にサロンに通っている訳では無い。コンサルタントは無形の商品を扱う為、クライアントに信頼感を抱いてもらえる外見をキープするのも仕事のうちなのだ。

異常にスリーピースやカフスリンクの着用率が高い男性社員に囲まれ、どうしたら良いか分からず留美に相談すると、マツエクとネイルを同時に個室で受けられるサロンを紹介してくれた。

朝の化粧時間の短縮になるからと留美に勧められてデビューしたマツエクも、まるで地睫毛が濃くなったかのような自然な仕上がりで、夏希を大いに満足させた。ギャルっぽくならないかという心配は杞憂にすぎなかった。

そう、留美の言うことは正しいのだ。

しかし自社製品=私自身に原因があるなんて、思えなかった。学歴やキャリアだけでなくサロンでの定期的なメンテナンスのお蔭で、中身にもパッケージにも問題があるとは思えないのに。

綺麗に仕上がった、エレガントな単色塗りの“マツコネイル”を見ても、夏希の心は晴れなかった。

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