オトナの恋愛塾~宿題編~ Vol.11

「ついに私にも彼氏ができた!」と思ったのに...たった一晩で冷え切った男女関係のナゾ

宿題1:一気に良い感じになった!この時の男心を考えよ


英理奈が繋げてくれたLINEのおかげで、その日から私と悠馬は積極的に連絡を取り合っていた。

彼女がいないと言っていたのは本当のようで、私たちはすぐ次に会う約束をする。しかし英理奈に気を使ったのか、悠馬は英理奈も呼ぼうと言い始めた。

—もちろん良いけど、せっかくなら二人で行きたかったな…

そんなことを思いながらも、代官山にある『シドロス』へと向かった。しかし、ここから彼が考えていることがわからなくなり、迷宮入りしたのだ。


「この後僕の知り合いがやっているバーの周年パーティーがあって、食事済ませたらそっちに顔だしても良い?もし時間あれば二人とも一緒に行こうよ」

「そうなんだぁ〜でもごめん!私この後別件があるから、二人で行っておいでよ」

気を利かせた英理奈が、ナイスな断り方をしてくれた。こっそり英理奈に“ありがとう”と言ってみる。

「本当?じゃあ麻友ちゃん、二人で行こうか。英理奈、僕たち勝手に楽しむので」

—勝手に楽しむって、なんか良い響きだなぁ。

そんなことを考えながら、この後も一緒に行動できることにテンションが上がっている自分がいた。

そして1軒目を出る直前、英理奈がお手洗いに立って二人きりになった瞬間に、急に悠馬が質問攻めをしてきたのだ。

「麻友ちゃんってこんな可愛いのに、本当に今彼氏いないの?信じられないね」

男性は、興味のない女の子にはそんな質問はしない、とどこかで聞いた記憶がある。

「悠馬くんみたいな人がいたら付き合いたいんだけど、なかなかねぇ...」

「そうなの?そしたら僕、狙っちゃうよ?」

どうしてこうも女子は単純なのだろうか。

ストレートな誘い文句に褒め言葉は、何歳になっても、何度言われても、クラッと来る。それにここまでストレートな言葉は久しぶりに聞いた。

そんなことを話しているうちに英理奈がお手洗いから戻ってきた。

しかし、私は硬直したままだった。

悠馬が、テーブル下でこっそり手を繋いできたからだ。

「麻友、どうしたの?何か二人とも楽しそうだね」

何も知らない英理奈のツッコミに、素知らぬ顔をする。でも本当は、悠馬の押しの姿勢に、完全に心を持って行かれた自分がいた。

—ダメだ...悠馬くんのこと、好きかもしれない。

そう思うと、胸の高鳴りはもう抑えきれない。

その後英理奈と別れて二人でバーへと移動した途端に、私たちの仲は急速に縮まっていった。お互いお酒が入ったこともあり、密着度は増していく一方だったのだ。

二人でバーにいる間、私たちは誰から見てもカップルのようだったと思う。

「麻友ちゃんと一緒にいると、楽しいね」

盛り上がりすぎて、私たちは帰り際にキスまでしたのだった。


しかし、この夜が最初で最後の楽しい夜となったのだ。

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