朝子と亜沙子 Vol.13

勝つために手段を選ばぬ女vs愚直なコツコツ女。壮絶な勝負の世界で生き残るのは・・・

ここはとある証券会社の本店。

憧れ続けた場所についに異動となった、セールスウーマン・朝子。

そこでは8年前から目標としていた同期の美女・亜沙子が別人のように変わり、女王の座に君臨していた。

数字と恋をかけた2人のアサコの闘いの火蓋が、今切られるー。


念願の本店に異動になった朝子だったが、同期・今井亜沙子は、数字の出来ない先輩に土下座をさせた上に、後輩を追い込んで逃亡させるという傍若無人な女だった。

パワハラで飛ばされた寺島に変わって島村が営業一課の課長となり、朝子はメキメキと成果をあげ始める

一方の亜沙子は、不倫関係にあった本店長・村上から彼の出世を機に一方的にフラれどん底にいた


朝子 : 必ず、頂点へ。


―え?嘘でしょ?!

今月の最終週となる月曜日の朝。出社早々、朝子はホワイトボードを見て目を丸くした。

先週の金曜日の時点では、今井亜沙子は今月の予算をまだ残していたはずだった。それが、週が明けたら既に予算が終わっているではないか。

―こんなに仕事出来る人、見たことない…

月の前半、不思議なほど数字を出さなかった亜沙子が、月の後半になって驚くべきスピードで数字を決め続けている。

その仕事ぶりは目を見張るものがあった。

オフィスにいる間は常に受話器を片手に電話をしており、誰にも話しかける隙を与えない。そうかと思うと、次の瞬間には外出しており、オフィスにはかなり遅くに戻っているようなのだ。

そして翌日、朝子達が出社してホワイトボードを見ると必ず、亜沙子が前の日に大口の数字を決めた事が記されている。

亜沙子が予算を終えた事を知った朝子は、自分の胸がふわっと熱くなるのを感じたのだった。

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