理想の嫁 Vol.5

“嫁姑戦争”よりも恐ろしいのは、親族からの干渉!?家に突然現れた、鬼のような女の宣戦布告

ー女は、家庭に入って夫を影で支えるべきだ。

経営コンサルタントとして活躍していた美月のもとに、ある日突然義母から突きつけられた退職勧告。彼女は専業主婦となることを余儀なくされた。

内助の功。それは、古くから手本とされている、妻のあるべき姿。

しかし、美月は立ち上がる。

いまや、女性は表に立って夫を支える時代だと信じる彼女は、経営難に直面した嫁ぎ先をピンチから救うことができるのか?

先週、嫁ぎ先の経営難に立ち向かうため立ち上がった美月を、さらなる悲劇が襲う。


ピンポーン…

豊の実家で、美月が課題の洗い出しに頭を悩ませていると、玄関のインターフォンが鳴った。

経営難が発覚して以来、美月が豊の実家で過ごす時間は格段に増えている。

本音を言えば、自宅でひとり集中したいところだ。しかし義母が手伝いたいと言ってくれるので、その心遣いを無下にするわけにもいかず、こうして豊の実家に頻繁に足を運んでいる。

義母は、美月の仕事風景に興味津々で、たまに調べ物なんかを頼むと喜んで引き受けてくれた。

休憩時間には、「なんだか豊の受験期みたい」と言いながら、お菓子と紅茶を持ってきて、美月を喜ばせた。

日頃は色々と突っ込みどころの多い義母だが、お菓子選びのセンスは抜群だ。美月は、嫁として勉強になるなと、素直に尊敬した。

「はい、どちらさま?」

インターフォンに応答した義母が、モニターに映った女性を見るなり、思わず「ひぃ」と声を挙げ、固まった。

ただならぬ気配に、美月も思わず身構える。恐る恐る覗いてみると、そこに映っていたのは、義父・一(はじめ)の姉・真紀子であった。

「お久しぶりね。ちょっと確認したいことがあって来たの。お時間あるかしら?」

−確認したいこと…?

義母と美月は、嫌な予感とともに重い玄関の扉を開けた。

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