港区でありながら下町情緒も残しつつ、艷やかな雰囲気もしっかりある。ここ麻布十番には酸いも甘いも経験した大人が集っている。
今回は、そんなこの街を題材に、十番デビューしたての代理店マンと十番に魅せられた経験を持つ美女の恋物語をお届けする。
麻布十番へ引っ越してきた年下の男
淳平君に出会ったのは、ユニマットビルに入る『カラペティバトゥバ!』で開催された食事会の席だった。
「淳平は営業チームの後輩なんだけど、いい奴でさ。お姉様方、可愛がってあげて」
淳平君の会社の先輩であるトオルさんと私の友人が知り合いで、この会が開催されることになったらしい。
汐留にある広告代理店勤めのふたりは、ダークスーツにニュアンスヘアー、袖元から覗く時計はパネライ。
こういった席でもネクタイをビシッとキメていて、いかにも“THE・代理店マン”な雰囲気を醸していた。
トオルさんから紹介された彼は、きっと私より年下だろう。まっすぐ、キラキラした眼差し。でもどこか垢抜けない印象も否めなかった。
「昨年末に、麻布十番へ引っ越したんです! 玲奈さんは、この界隈とか来られますか?」
来るも何も、24歳から27歳まで私は十番に住んでいた。それは思......
この記事の続きは月額プラン会員への加入、
またはアプリでコイン購入をすると読めます
またはアプリでコイン購入をすると読めます
この記事へのコメント
思い出し、懐かしく思いました。
今夜あたり久し振りに麻布十番に
繰り出そうかな…笑