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リスクを嫌う男 Vol.8

リスクを嫌う男:まさかあの、名の知れた経営者まで…。(自称)モデルに転がされる愚かな男

−保険プランニング−

そのとき、人間の本性が自ずと露わとなる。

三上保(みかみ・たもつ/30歳)は、外資系保険会社の保険プランナー。

垣間見える男女の闇を目撃するたび「結婚は最大のリスクである」と考えを拗らせていく保だが、運命の出会いは突然やってくる。

小悪魔美女・美里に心奪われる保。が、彼女は貯金0円の浪費女だと判明。しかし意外な素顔を知り、内面にも心惹かれていくのだった。

石垣出張から戻った保は、美里の契約を成立させ、ついに初めて一緒にディナーを楽しむ

するとその場で美里から、新たな客の紹介が。紹介された男は、東京では名の知れた若手経営者・中條一(なかじょう・はじめ)。

彼と、美里の関係とはいったい?


「なぁ、三上。ちょっとこれ見てくれよ」

チームリーダーの近藤が、非常にわかりやすいドヤ顏で保に声をかけた。

彼が差し出すスマホ画面に目を落とすと、そこには黄色いポルシェ・ボクスターがピカピカと光っている。

「!!…買ったんですか?」

石垣出張などもあり、保が近......


この記事へのコメント

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No Name
非常にわかりやすいドヤ顔 笑
2018/04/16 05:2738
大手生保でも、、
あれ?受取人って第三者の設定ってできなかったっけ?家族と言えども契約者以外に保険の内容を話すことはご法度、ましてや受取人は妻でも教えないんじゃなかったっけ?
2018/04/16 07:2529Comment Icon2
No Name
愛人が出資者の会社作って、会社受け取りにすればいいだけな気がするけど。
有名経営者だと、そこに役員として連ねるのもきついのかな!?
2018/04/16 11:5122Comment Icon4
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リスクを嫌う男

−保険プランニング−

そのとき、人間の本性を垣間見ることになる。

その人に適した保険を設計するには、人生計画、金銭事情、価値観、そして家族や異性関係についても…様々なヒアリングを重ねる必要があるからだ。

三上保(みかみ・たもつ/30歳)は、外資系保険会社の保険プランナー。

東京のアッパーな男女を数多く顧客にもつ彼は、順調に成績を伸ばし、トップセールスマンとしての地位を確立している。

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