女もつらいよ Vol.6

傷口に塩を塗るような真似はしたくないから。キャリア女同士が仕事の話ばかりになるワケ

高学歴・高収入・男性に引けを取らない仕事への情熱。

都内の高級エリアに住み、欲しいものは何でも自分で買うことが出来、食事は本当に美味しいものしか食べたくない。

にゃんにゃんOLのように自分の生活を誰かに変えてもらおうと、必死で結婚相手を探す必要もない。

そんな無敵のような女に訪れた苦難。あなたは、どう感じるだろうか?

上司から突然のNYへの赴任辞令を言い渡された可奈子。

夫の清とは、日本とNYの遠距離での別居婚となったが、毎日の電話は欠かさず、ふた月に一度はどちらかが会いに行く生活を続け、充実した結婚生活を送っている。NYでは上司や同僚にも恵まれ、仕事と子供へ前向きに向き合おうと思った矢先に生理がだいぶ遅れていることに気づく。


1週間以上も生理が遅れるなんて初めてだった。

可奈子は、急に奈落の底に落とされたように、辺り一面真っ暗になった気がした。

何をしていてもそわそわして落ち着かない。

―本当に子供が出来てたらどうしよう? 会社にはいつ報告すればいいの?

出産後のことを考えるとNYの方が、ナニーもヘルパーも気軽に頼めて体制が整っている気がする。きっと親に頼んだら数ヶ月はこっちに滞在してくれるだろう。

だが、清のいない場所で出産するのは気が進まない。

もし選択肢が与えられるのであれば、日本で出産をさせて貰いたいと可奈子は考えている。

リアルに出産や出産直後のことを考えると、これまでは“大丈夫”と思っていたことが急に不安になってくる。

「だから俺がわざわざ忠告してあげたのに」とドヤ顔で言ってくる西島の顔が頭に浮かんだ。

薄々想像していたことではあったが、いざ直面するとまさにパニックというしかない状況になり、可奈子は泣きそうになりながら母親に電話することにした。

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